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パーフェクト・プラン

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796638111
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

代理母で生計を立てている小田桐良江は、かつて出産した子供、三輪俊成が母親・咲子に虐待されていることを知り、発作的に俊成を三輪家から連れ出してしまう。そのことを知ったかつての愛人・田代幸司と兄貴分でアングラ・カジノの店長・赤星サトルは張龍生に事態の収拾を委ねる。龍生は、悪夢のような仕手戦に破れた株屋。そんな龍生がとてつもない誘拐計画を思いつく。龍生の父のボケ老人・泰生も加わり、風変わりだが結束の固いチームが前代未聞の計画をスタートさせる。ネット・トレーディング、ハッカー、代理母、胎児細胞、瞬間像記憶…今日的アイテムをふんだんに盛り込んだノンストップ誘拐ミステリー。第2回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作。

著者等紹介

柳原慧[ヤナギハラケイ]
1957年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業。デザイン会社へ勤務後、独立。現在、株式会社ブレイン代表取締役。『パーフェクト・プラン』で第2回「このミステリーがすごい」大賞の大賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

59
「身代金ゼロ! せしめるお金は5億円!」 誘拐事件にまつわる顛末が書かれているのだろうと読み進めると、これが二転三転。しかも、何やら第三者も絡んできてと、てんこ盛りです。 疑問に思う点や回りくどい言い回しなども有りますが、全体としてみれば十分楽しめました。 まあ、最後は、無難に終わらせたというか終わらせることになったって感じの終わり方です。 作家の思いや登場人物の想いを「夜の河に流せ」ですかね。2020/01/19

chiru

47
通勤中に読み終えるくらい、するするストーリーが進み、つっこむ暇さえなければ、とっても面白い。トレーディング、ハッキング、虐待、代理母など…映画のような盛り込みよう。虐待から抜け出し成長する俊成が、この小説を読み応えのあるものにしており、『運命は自身の手で切り開くべきものであり、幸福も不幸も自身の手で掴み取るべきものだ』と人生の真理を得るところもよかった。★42017/12/09

ねなにょ

23
身代金ゼロ、せしめる金は5億円という誘拐のアイデアは、面白いけれど、全体的に、いろいろと詰め込みすぎで、あちらこちら薄っぺらい感じになってしまっているのが残念。だけど、デビュー作だそうなので、ま、いいか。ただ、龍生は殺さないでおいて欲しかった。2020/03/04

うまとら(仕事が多忙のため休止中)

19
このミス大賞作品。話の展開のスピードには惹きつけられる。しかし、テーマを盛り込み過ぎ。素人集団が誘拐劇を行うのだが、作者自体がそのテーマに関して素人なのが分かってしまう。当時の時流テーマを取り込み過ぎて、作者自体が消化不足に陥ったのではないか?文章も幼い。雑な印象を受ける。読者を惹きつける力はあると思うので、話題性だけで勝負して欲しくない。2010/05/13

mosak15

17
身代金を要求せずに大金を手に入れる誘拐計画、大それたあらすじが気になったので読んでみました。オンライントレードにハッキング、代理母出産など当時話題性のあったものが詰め込まれているミステリー。話の骨組みはしっかりとしていて起伏に富んでいるし、結末にも納得。しかし何かが足りない。後半の話の意外性が足りなかったことや、魅力的な数多くの要素の割に人物描写が少なかったことだとか。とにかく惜しい作品だと思いました。2012/05/13

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