内容説明
ジオン公国が仕掛けた地球連邦からの「独立戦争」はいかにして始まり、そして終結したか？。戦略から兵器まで『機動戦士ガンダム』をめぐる戦争読本。
目次
第１章 どんな国が、何を目的として戦ったのか？（戦争当事国の政治体制―ジオン公国と地球連邦の政治体制はどう違っていたか；戦争目的―一年戦争の目的「地球連邦からの独立」を検証してみよう ほか）
第２章 どんな軍隊組織で戦ったのか？（志願と徴兵―両国はどうやって兵を補充していたのだろう？；三軍―双方の軍隊は陸海空の三軍を持っていたか？ ほか）
第３章 どんな戦法や兵器で戦ったのか？（戦局を一変させた戦法と兵器―いつの時代も「新兵器の開発とその集中的投入」が戦局を有利に導く；小火器―拳銃から小銃を経て「ビーム銃」へ？小火器の進化史 ほか）
第４章 戦いが終わって何が残ったのか？（戦争の終結―敗者が復活して再び戦争を引き起こしてしまうのは、なぜか？；戦争における犯罪と責任―作戦失敗の責任や敗戦で問われる戦争犯罪について考える ほか）
著者等紹介
円道祥之［エンドウマサユキ］
１９６０年生まれ。東京経済大学卒業。在学中からアニメーション雑誌などで仕事をし、そのままライターとなる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんけー
18
読了♪読み友さんのレビューに感化されて、読んでみました♪流石リアル志向のガンダム、先の第一次、第二次大戦をベースにガンダムの１年戦争を回眼している！特に面白かったのは武器とか戦闘機や戦艦をガンダム世界に登場するメカニズムと比較して、その是非を問う設問♪モビルスーツが陸戦では戦車に？宇宙ではジェット戦闘機の代わりと言う解説にニンマリ( ＾ω＾ )本書は戦争の愚かさも言及していて、懲りない人類に警鐘も？ま、閑話休題(^_^;)エンターテイメントとしてのガンダムを真面目な戦争論として纏めた本書にGJ! 2020/02/14
highig
16
（ ＾ω＾）１ｓｔガンダム放送時、勿論それは夢中で視ていた訳だが、今思い返してみると、どれだけその内容を理解していたのか疑問だ。この中に宇宙人、未来人、超能力者が居たら私の所に来なさい！とばかりに荒唐無稽な侵略者と戦い続ける所謂スーパーロボットが幅を利かせる中に突如出現したリアルＳＦロボ（程度の問題だが）。まだ戦後それ程でもないという時代を下敷きに、大衆が共有する戦争の記憶に訴えかける内容で、その思想論、人間関係、組織論、戦略・戦術論、メカニズム等の設定が子供が理解するには些か以上にリアルで複雑に過ぎる。2018/10/25
出世八五郎
5
1stガンダム世代ですが通しでTVアニメを見たことない。そんな私にはリアルに迫ってきた本書。WW2を事例として用いてるのでリアル。面白かった。
jiangkou
4
丁度ガンダム見てたので本屋で手に取り読んでみたが、、、、全然ガンダムの考察してないし！！！考察してる方の現実の戦争、兵器も超考察甘いし！これならガンダムまとめblogよんだほうがなんぼかまし、というレベルの本だった。時間の無駄を久しぶりに感じた。2016/05/14
茶幸才斎
4
1979年に放映されたテレビアニメ「機動戦士ガンダム」の劇中で、地球連邦とジオン公国の間で戦われた、いわゆる一年戦争における開戦の背景と目的、両陣営の軍隊編成、兵器や戦法、戦後処理について、古今実際の戦記・戦史を引きながら、論理的妥当性と特異性を真面目に考察した本。一方で、この架空の宇宙大戦から逆に振り返り、我々人類が歴史的にどんな戦争を展開してきたかを概観でき、非常に興味深かった。ただし、作中の重要なキーワードである「人の革新」と、その悲愴な兵器転用に触れていないのは、画竜点睛を欠くを云わざるを得ない。2015/11/19
