宝島社文庫<br> スピカ―原発占拠

宝島社文庫
スピカ―原発占拠

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  • サイズ 文庫判/ページ数 459p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784796620741
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

日本海沿岸に建設されたばかりの世界最大の原発が、謎のテロ集団に占拠された。自衛隊は殲滅され、放射性ガス放出の時が迫る―苦悩する日本政府。テロリストの真の目的はなにか?地球規模の災厄を眼前に科学者同士の対決がクライマックスを迎える!元・原研研究員の大型新人作家として『イントゥルーダー』でサントリーミステリー大賞・読者賞を獲得した著者の渾身の受賞第1作、待望の文庫化。

著者等紹介

高嶋哲夫[タカシマテツオ]
1949年生まれ。元・日本原子力研究所研究員。アメリカでの研究活動を経て、帰国後、学習塾を経営しながら文筆活動を開始。99年度サントリーミステリー大賞(読者賞とも)を『イントゥルーダー』で受賞(文芸春秋刊)。知的でスマートなスタイルを持つ新進作家としてエンターテインメント小説界の期待を集めている。近作に『ミッドナイト イーグル』(文芸春秋)『冥府の虜』(祥伝社)『シックスティーン』(角川春樹事務所)などのほか、『ダーティー・ユー』(NHK出版)『熟を学校に』(宝島社新書)など、教育関係の著作も多い。神戸市在住
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キャプテン

35
★★★☆☆_「世界一ついてない男フェア」第五弾(完)。俺はキャプレーン。色々な悲しみを乗り越えた。原子力発電所を見学にいったところで、原発ジャックが発生。俺が行ってはならない場所No.1であることに、乗っ取られてから気がついた。今回は、原子力の恐ろしさを身に染みて知った。原発と原爆の境界線が曖昧になるとき、人々の血が流れる。これが小説なら──……、……小説で良かったと、胸をなでおろすだろう。では、みなのもの、さらばだ。──もし、街のどこかで、突然パトカーやらが慌ただしくなった時、そこにはもしかしたら……。2018/09/20

James Hayashi

23
原発の危険性でなく、テロ対策に警鐘を鳴らしている作品。海岸に立地し海からのテロに脆弱性が見られるということを99年に知らせている。この前に東野圭吾氏により天空の蜂が出ているが。日本の原発の警備は拳銃(ライフル?)を持つというが、自衛隊も法に縛られ銃撃が難しいので、見せかけだけかもしれない。著者は原子力研究所に勤めていただけあり本格的だが面白みは伝わってこなかった。2020/03/20

micky

9
同氏の真骨頂、原発ネタ。 なかなか壮大なスケール感あるストーリーで楽しく読めた。 原発テロ・占拠ものは他にも多々ありますが、同氏らしい切り口&描写な小説でした。2022/05/29

hrmt

5
世界最大規模の稼働直前の原発がテロ集団によって占拠される。もと原子力研究所研究員という経歴を持つ著者だけに、原発に関する描写が詳しい。福島の原発事故後の今だからこそ余計にその恐ろしさが感じられる。その功罪を考えると、科学の進歩は人間と地球にとって本当に良い事なのか?その恩恵にどっぷり浸かりながらも改めて考えさせられる。2014/11/08

Yoshiteru Hayashi

3
『スピカ 原発占拠』(高嶋哲夫)を読了しました。1999年に第一刷発行されたのですが、元原子力研究所職員の作者ならではの迫力とリアルさに驚愕です。日本赤軍とソ連解放戦線連合部隊による原発占拠という人類史上最悪のテロによるチェルノブイリ原発事故を何万倍もの被害を生み出す臨界の恐怖。福島第一原発の爆発事故を経験する前にこのような作品が「サントリーミステリー大賞」を受賞していたんです。どんでん返しの迫真のストーリー。圧巻です。2019/11/05

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