出版社内容情報
寺山節が冴える競馬予想コラム集成シリーズ文庫化第一弾!
「人それぞれに、それぞれの競馬があるということなのだろう。それを一番よく知っていたのが、寺山修司さんだと、僕は思っている。」
(井崎脩五郎・解説より)
内容説明
俳句・短歌・詩から映画・演劇にいたる多彩なジャンルで膨大な業績を残し、47歳で逝った寺山修司が、昭和45年から死の直前まで報知新聞に連載していた競馬予想コラム集成シリーズ第一弾。もって生まれた物語作者的資質に加え、独特の競馬観で書かれた文章には、予想の当たり外れとは関係なく、当時から多くのファンがついていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりくに
8
家飼い猫の散歩に、毎日付き合っている。最近は寒くなったので、ベランダで丸くなっている。その時、隣で文庫本を読む。あの寺山修司が、報知新聞に寄せていた競馬予想(?)コラム。出馬表と結果とコラム。バーテンの万田、スシ屋の政、酒場の桃ちゃんなどのドラマ仕立ての予想だから、ほとんど当たらない。私が競馬に興味を持つ少し前の昭和45~46年のレース。ほとんど知らない馬だが、時々「おー」となる。当時は枠番しかなく、馬番も3連物もないが、当たらなかったことには変わりない。寺山修司は、逃げ馬「キーストン」が大好きだった。2016/10/27
イガラシ
1
報知新聞競馬欄のコラムをまとめたもの。聞いたことのない馬名が多いけど、レース名はおなじみのものばかり。こう見てみると、それぞれのレースにはそれぞれの歴史があるんだなと思う。特に天皇賞、中山大障害、目黒記念といったレースは昔からやっているだけに、いろんなドラマを積み重ねているのだろうと思った。それにしても、当たらないねぇ。2013/11/04
justdon'taskmewhatitwas
0
「本命馬で馬券取ったって自慢にはならん」ってさ、万哲。浪漫。2016/08/27
バグラチオン作戦
0
逃げるか、追い込むしか出来ない不器用さ 萌え