内容説明
インターネットに“凌辱”され、ネット社会への“復讐”を誓った天才女性プログラマー、キャサリン。高度3万フィートの上空で、突如操縦不能に陥った2機のハイテク機。犯行声明HPには全世界から7000万人がアクセス。だが、そこには恐るべき罠が…。世界を音もなく破壊し尽くす凶悪なウイルス“エボラ”が動き出すのはいつか?いまや現実となったサイバー・テロの恐怖を描いた大長編傑作エンターテインメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Syo
22
これまた名作 既読か でも完読2022/06/25
ペルーサ
9
原子力やインターネットを使い始めると、その利便性に後戻りできないという部分は大いに共感できたのですが、原始人が火を起こすことを覚えたという部分にも触れていたのは感銘を受けました。ただ、片方の飛行機は無事着陸できましたが、もう片方の飛行機は200人が海の藻屑となっているのに、その悲劇を放置したまま終わるというのはいかがなものかなと感じました。2018/09/29
toshipon
1
圧倒的スケールのストーリーでした。現代のデジタルに頼り切っている世界の恐ろしさを感じさせます。飛行機に関する描写も非常に詳しく、興味深くて、一気に読み進めました。2015/06/03
MatsumotoShuji
0
000720
DK
0
ネット社会に警鐘を鳴らしまくる未曾有のパニックを引き起こすのが、たった一人の女性の怨念という点が特徴的でその原因であるコンピュータ・ウィルスによる世界的規模のクラッシュが圧巻で、それを拡散するために用いた大胆かつ盲点を突いた航空機を小道具に使った方法が秀逸。スケールも予想通りのストーリィも、ハリウッド映画のようであり、この分厚さを一気に読ませてしまう展開や構成は見事だった。2010/10/01