出版社内容情報
心は「森」を求めている。
やわらかな精神から紡ぎ出されたソローの言葉
●空に向って自分をのばさないとしたら、人間はいったい何のためにこれほどしっかりと地に根をおろしたというのだろう?
●シンプル、シンプル、シンプル!自分の問題は百とか千ではなく二つか三つにしておくのだ
●余分な富では、余分なものしか買えないものだ。魂に必要なものを買うには、カネなど必要ない
●ぼくらは、自分がどこにいるかを知らないのだ。しかも、ぼくらに与えられた時間の半分ちかくは、ぐっすり眠っている…
内容説明
150年前の夏、28歳のソローはウォールデン湖のほとりに建てた小屋で、思索と読書と畑仕事の生活を始めた。「僕が森へ行ったのは思慮深く生活して人生の本質的な事実とだけ面と向かい合いたかったし、人生の教えることを学べないものかどうか確かめたかったし、死ぬときになって自分は生きていなかったなどと思いたくなかったからだ」―みずみずしい新訳で読む、いま最も共感できる「自由な魂」の書。
目次
衣食住の基本問題
住んだ場所とその目的
読書について
音について
ひとりきりの時間
来訪者たち
豆畑
近くの村
ウォールデン湖
ベイカー農場〔ほか〕