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  • サイズ B6判/ページ数 531p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784796608732
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

吉本隆明の情況論の醍醐味は、その認識の的確さ、透徹度ばかりでなく、論敵への仮借ない辛辣さ、罵倒ぶり、そしてそこに醸しだされる巧まざるユーモアにこそある。―一九七九年から九四年までの一五年間にわたって、自ら主宰する雑誌『試行』の巻頭を飾った「情況への発言」と産経新聞連載の「社会風景論」一六回分をすべて収録する。混迷する現在に果敢に立ち向かう、停滞も惰性も増長も一切ない著者の覚悟がこの一冊にこめられた。

目次

第1部 社会風景論(金丸信保釈の日;山崎浩子の場合;PKO有情;政治改革の話;言葉がこわす話 ほか)
第2部 情況への発言(情況への発言(一九七九年一月)
情況への発言(一九七九年六月)
情況への発言(一九七九年十二月)ひとつの死に関連して
情況への発言(一九八二年九月)「反核」問題をめぐって
情況への発言(一九八四年五月)中休みのうちに ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gianstep

1
シャングリラの思想版、べらんめえ口調は置いといて読む価値はたしかにある。2008/09/14

ピラックマ

0
ホーム『試行』での発言だけにフルボッコしまくりでオモロイ。とりあえずミンスはこれ読めや、慧眼!94年の記→「もし今後10年か15年のうちに世界史的な危機(戦争、紛争、摩擦、経済破綻)が現れたりすることがあるとすれば、三地域(US,JP,EU)の政権担当者達が、国家をリコールする権利が生活大衆の手に移ってしまったことを、洞察できるかどうかにかかっていると思う。何故ならこの洞察から全ての文学的な、また非文学的な現在から未来への物語がはじまるからだ。」2010/09/15

denden

0
対馬忠行の自死に対する文中、曰く「革命家には自らの死を自らの掌中に所有する権利があるとのべたトロツキーにならって死を択らんだのであろう」ソビエト社会経済分析の大家、対馬への最大の追悼文に違いない。その他の感想、辻々に吉本の思想の本質が現れる。それは読む人の発見に任せるとして。60年安保当時の花田との警視庁から出てきた?論争など、読者にとってはどうでも良い部分も多い。吉本を読んでいると何もできない人に成ってしまう。そんな反発から読まなくなった人だが面白かった。オウムとの分的関わりなど、私はどうでも良い。2018/02/12

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