内容説明
幼い人に、いったいどうして時計が必要でしょう。幼い人こそ刻の糸を紡ぐ主人公なのです。スベリ台も要りません。ブランコも不要です。赤ちゃんの部屋には、歩行器も無くていいのです。それらの無いことが自慢の、置かないことを誇りにする保育園、時計のない保育園を私たちは創りだそうとしていました…。18年間の保母生活を通して“いちえさん”がつかんだ「子育て心がまえ篇」。いつか母になるあなたにも、子どもを持つあなたにも、そして、先生たちみなさんにも、ちょっと聞いていただきたくて贈ります。
目次
第1部 (そうして保母に;千代先生;私たちの巣づくり;朝一番の花束;男の子は異星人;それぞれの成長;大きな二年間;春を探しに)
第2部 (新しい保育園;大人の姿勢;歌うように語りたい;二つのプレゼント;大人の役割;時計のない保育園)