至誠堂選書
パーキンソンの法則

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  • サイズ B6判/ページ数 174p
  • 商品コード 9784795319127
  • NDC分類 336.04

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

22
わが国の近代史で英国の存在は重要。討幕の裏で武器商人として暗躍したのはグラバー。ウィスキーの手本はスコッチ。海軍に至っては、組織も軍艦の作り方も英国が師匠。そんなわが国が、学ぶ価値なしと判断したのは料理だが、価値が理解できずに学ぶのを断念したのがユーモア。人件費増加、役員定数、意思決定、採用、職場環境、定年など、現代の経営学がビックデータ、高等数学、現場取材を経て解明に挑む原理原則を一人の知の巨人が鋭い人間観察と豊富な知見から導き出している。60年を超える時の試練にも全く色褪せることなく輝きを放っている。2016/02/16

おおた

19
有名なパーキンソンの法則以外にもおもしろいのがこの本の優れているところ。さすがに1950年代の調査を元にしているから古くなってるところもある。でも、自転車小屋の屋根を何にするかでは議論できても原子炉はコンサルがOK出したからそのまま通してしまう「高度財政術」、無能と嫉妬を高度に持ち合わせた人物が組織を腐らせてしまい治療は困難とする「劣嫉症」など、今でもうなづける話も多い。古くさい訳が却ってイギリスらしい笑いの元になっていて、今の正しい翻訳に直してしまったらおもしろさは半減しそう。2020/06/16

hit4papa

4
「ひまつぶしはいちばん忙しい仕事である」。ヒトは無駄な事に対し、いかに努力やコストを惜しまないかを、シニカルな語り口で終始一貫して述べています。海外では知名度の高い本ですね。

ksk1975

4
ゲーム理論とか行動経済学なんていうものがまだ無かった当時に「インセンティブに素直な人間の集合体がどういう振る舞いをするのか」を皮肉たっぷりに描いていて面白かった。古い本で訳文も古めかしいが、むしろ皮肉屋のクイーンズイングリッシュな雰囲気を醸し出していて良い感じ。皮肉たっぷりの雰囲気まで訳したのなら、翻訳は超一流かも。内容に関してはさすがに古い。真剣に何かを得たいなら、最近の行動経済学の本が良いんだろうけど、この本は何よりこの”雰囲気”が楽しい。2013/02/05

phantom感

3
なぜ役人は増えるのか—をイギリス式ユーモアで解説した名著。ネタはネタとして読む必要はあり。2020/01/06

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