内容説明
賢治の目には霊の世界が見えていた。臨終の日の朝、賢治は幽体離脱して森佐一の家を訪れた。この驚くべき事実から賢治文学の神秘と深淵のベールが開かれていく。本書はこれまでの宮沢賢治論に風穴を開ける衝撃の書である。
目次
私見―宮沢賢治(「鬼神」について;臨終の日の宮沢賢治 ほか)
異次元世界を描写してみせた『銀河鉄道の夜』(空即是色(銀河ステーションから小さな停車場まで)
ほんたうのさいはひは菩薩行(ひどい高原からきれいな野原まで))
霊的視点から見た宮沢賢治その人と思想(プロローグ―賢治の魅力をたずねて;詩とは―革命のための異次元風景スケッチ ほか)
賢治と預言―地上天国をつくる魔術師、デクノボー(法華経と日蓮の影響;妹トシの死と霊覚 ほか)
詩人は予言者か―ネオ・シュルレアリスムについて(人類が滅亡して後、詩は存在したといえるか;アラジンの寓話 ほか)
著者等紹介
桑原啓善[クワハラヒロヨシ]
詩人、作詞家、心霊研究家、1921年生。戦争体験を経て、文学は人間の平和と幸福に責任をもつものと判断し、一人で詩朗読平和運動を全国で展開(1982~84)。これは宮沢賢治の希願に通じることを知り、「生命の樹」集団を作り〈デクノボー革命〉を実践(1985~99)。現在は、自然音楽研究所(代表・青木由起子)の設立に協同し、山波言太郎のペンネームで賢治の希願の延長線上にある“銀河革命”に従事している
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