内容説明
写真は単なる記録媒体を超え、あらゆる価値を貯えこんだアートとして、表現の幅を広げている。イメージを精緻に構成したタブロー写真。建築や風景を超然と高度な画質で写し取るデッドパン写真。凡庸な事物を視覚に訴える被写体に変容させる表現があれば、日常のスナップのような写真から深い感情が際立ってくる私写真もある。世界の証言としての写真、ポストモダニズム的写真、その先の新世代の表現まで…。世界の現代アーティストによる作品243点を収め、歴史的にも美術的にも正しい解釈をあたえる無類の写真評論。
目次
序章
1章 これがアートであるならば
2章 昔々
3章 デッドパン
4章 重要なものとつまらないもの
5章 ライフ
6章 歴史の瞬間
7章 再生と再編
8章 フィジカル、マテリアル
著者等紹介
コットン,シャーロット[コットン,シャーロット][Cotton,Charlotte]
ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)写真部門キュレーター、ロンドンのフォトグラファーズギャラリー企画主任、ロサンゼルス郡立美術館(LACMA)のアネンバーグ写真部門統括を経て、現在はイギリス国立メディア博物館のクリエイティブディレクターを務める。現代写真に関わる数多くの展覧会を企画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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yooou
7
根本的にコンテンポラリー・アートがなんで全然理解できないのかがよく分かりました。2013/07/15
takao
1
ふむ2024/10/05
1
10年前に買った本をようやく読了。この本は現代写真を8つの観点で説明する。その十分性はともかく、写真「論」かどうかで意見が分かれている点については、その心意気だけでも、少なくとも本家写真論よりは「論」だと思う。あと、その写真が称賛される理由を説明しようとしている点でも頭一つ抜けていると思う。2024/06/04
石橋 こわし
1
図書館で何気なく借りた本だったけど、とても良かった。普段美術館で何気なく眺めているだけだった写真の、表現としての可能性や意図、その奥深さについて、8章に分けて解説してあり、沢山の写真家とその作品について知れる。ただ綺麗だな、というなんとなくの印象だけで写真を見ることから、抜け出せる一歩となりそうな本になった。2017/06/10
pom
1
よい!図書館で借りたけどこれ欲しい!2014/05/22