内容説明
「私たちはお金を使うとき、品物といっしょに、何かべつのものも確実に手に入れている。大事なのは品物より、そっちのほうかもしれない」お金には無頓着。だけど、ほしいものはどうしてもほしい!意を決して何かを買ったり、考えた末にあきらめたり。直木賞作家が、そんなお金にまつわるひたむきな思いと体験をつづった。多機能の電子辞書。まあたらしい冷蔵庫。輝かんばかりの女になるための化粧品。年齢にふさわしい所持金。待ち人があらわれるまでの空白の時間。母との忘れられない旅…。その値段は?お金は何をしてくれて、何をしてくれないのだろう?日々と物欲のくらしから垣間見た、幸福のかたち。
目次
昼めし977円
Suicaカード5000円、定期入れ4500円
ヘフティのチョコレート3000円
電子辞書24000円
健康診断0円
蟹コース5820円
すべすべクリーム4500円
コーヒー2・80NZドル、ヤムヌア(牛肉サラダ)ごはんつき8NZドル
理想的中身40000円
ねぎそば390円〔ほか〕
著者等紹介
角田光代[カクタミツヨ]
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学文学部卒。1990年『幸福な遊戯』(角川文庫)で海燕新人文学賞、1996年『まどろむ夜のUFO』(講談社文庫)で野間文芸新人賞、1998年『ぼくはきみのおにいさん』(河出書房新社)で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』(新潮文庫)で1999年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、および2000年路傍の石文学賞、2003年『空中庭園』(文芸春秋)で婦人公論文芸賞、2005年『対岸の彼女』(文芸春秋)で直木賞を受賞
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感想・レビュー
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