五月金曜日

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 186p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794966629
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

音楽がうるさければとめる。道をはずれて歩く。どろどろ、水たまり、岩や石ころ、とにかくそういう道を歩く。言葉が夢に出てきたら、手櫛で整えてやればいい。風のような、子犬のような塊を、一度押えつけて、それからあっさり放すだけでいい。インターネット世代の短歌コンクール「うたう」で最優秀の作品賞を受賞した、盛田志保子の随想集。

目次

夜と朝
スケッチブックのなかへ
散歩の記録
蜜蝋
鬼のいぬま
初夏の手紙
白ヤギさんへ
五月日記
イランで走った
電話〔ほか〕

著者等紹介

盛田志保子[モリタシホコ]
1977年岩手県生まれ。早稲田大学第二文学部在学中、水原紫苑を通じて短歌に出会う。2000年、歌壇が新世代の若者にコミットすべく、WEBやコミック誌上で公募された現代短歌賞「うたう」で作品賞を受賞(審査員は穂村弘、加藤治郎、坂井修一)。未来短歌会に所属。2004年度未来年間賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

46
図書館で借りたけれど、手元に持っていたくて購入。歌人らしく季節を感じる文章が多く、どの季節にもぴたりと来る言葉が読んでいて心地よい。どこか懐かしさを感じて、読みながら自分の若い頃を思い出したり、また、本に戻って本の中の季節や景色に思いをはせたり。素敵な本です。2016/07/21

あっぺ

3
以前、この本を頂いて、ずっとずっと本棚に寝かせてしまっていたのを、最近発掘しまして、ありがたく読ませて頂きました。短歌って何かロックだなぁと思いました。2022/04/14

らくだ

3
ずいぶん昔に買って積んでいた歌人の随想集。短歌と随想と詩を行ったり来たりのような不思議な本。詩歌を書く人のエッセイ等が好きで、彼らはみな日常の切り取り方が鮮明でくっきりしている。この本もそうで、完全犯罪を昔から温めている父のやりたいことが叶うといいなとか、よそ見をしていた猫とぶつかって志村けんのように二度見して逃げていったとか、日常がとても面白い。あるあると共感ができるんだけどわたし自身は同じ感想を抱かないだろうなとかそういう日常。エッセイや随想、随筆は面白いなあ。2020/02/23

aof

3
楽しい。みずみずしい風景がいくつも折り重なって眩しい。あまりにも鮮やかなので、自分の記憶のように感じてしまう。この人の今の作品を読みたいなぁと強烈に思った。2018/01/31

yukko-han

3
ほむほむの本にこの人の短歌があってそれに惹かれて購入。わたしにとって久しぶりに衝撃と鳥肌と感受性が揺さぶられる本に出会った。途中訳もなく胸をかきむしられそうになったり、泣きそうになったり、それはきっとこの人の感性が私を引き付けるからなんだと思う。ほむほむの帯そのまんま。びっくりした。今度は付箋を付けて読んで好きな言葉を書き留めたい。2012/06/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/286805
  • ご注意事項