私の神保町

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794966261
  • NDC分類 024.8
  • Cコード C0095

内容説明

「屋並屋並に金文字飾り」(神田小唄)神保町の町名の由来は、江戸時代、この地区に広大な屋敷を構えていた神保伯耆守に因むもので、明治になって市区改正が施され、最初の古書店・高山書店が誕生する。創業者は有馬藩の弓師だった。ついで有史閣(のちの有斐閣)、三省堂などが開店し、明治18年頃には神保町から小川町にかけて約50軒の書籍業者が営業していたといわれる。この地域は、近代日本を担う教育機関が集中していたところで、全国から優秀な学生たちが集まってきたので、勉学のための書籍のリサイクル・システムが成立したという。そんな街にうもれ、語りつがれてきた記憶と、一愛書家の自分史を重ねながら、神田古書街・神保町の戦後の隆盛、現在立ち至っている苦境を、愛惜を込めてつづる。

目次

1 古書ファンが愛した街
2 わが青春の神保町
3 神田古書街の記憶
4 本をめぐる本の話
5 本に恋した人たち
6 変わりゆく神保町

著者等紹介

紀田順一郎[キダジュンイチロウ]
1935年横浜市に生まれる。慶応義塾大学経済学部卒。書物論、情報論を中心に評論活動を行い、創作活動も手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さよならキダ・タロー・寺

68
遠方の畏友より頂いた1冊。神保町、行ってみたい。本というのは読むのも買うのも売るのも積むのも楽しい。そういうものは本ぐらいではないだろうか?。私がまだ十代だった頃、町の図書館に紀田順一郎の読書術の本があり、気まぐれに借りてみたら貪り読んでしまったのを思い出した。本についての本の面白さを初めて教えてもらったのは紀田さんだったかと思う。改めて今、本書を読むのはかつての先生と再会したかのようである。紀田さんは5年前に蔵書を処分したそうだが、まだまだご存命である事も嬉しい。紀田さんに学ぶ事はまだまだ多い。お薦め。2020/12/22

N.K

4
面白い!紀田順一郎先生の古書エッセイ。40年以上前の話から始まり、神保町や古書業界の歴史が語られています。特に序盤は業界の解説のような項目になっており、ビブリオミステリには必須の知識が詰まってる。このジャンルが好きなら、是非とも読んでみるべし。2015/03/18

鳩麦茶

1
買ってからうっかり7年も寝かせてしまい、「神保町今昔」の「今」の部分もすっかり昔話に。「昔」部分は正に生き字引、物知らずのワタシは勉強させてもらいました。インターネットによる古書店横断検索の有効性に触れているのもさすが。それにしても最近、実店舗の買値の安さにはゲンナリしますね。2011/07/28

よし

1
古書店を題材にしたエッセイ。神田神保町を愛した著者の40年間の古書店の関わりは、まさに神保町の歴史といえる。戦災を逃れた訳(本当かな)や、古書展に群がる好事家と、抽選の妙。面白かったです。そして、今の古書店を取り巻く状況への不安なども。蔵書1万冊を所有するまさに書物の巨匠ならではの話の数々。もう少し古書店に行かなくては。もちろん、本の話もたくさんあります。2009/02/23

映画屋

0
図書館本 2012/01/06

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