月と菓子パン

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794966186
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

とうふや巡礼・猫みちあるき・春雨泥棒・出もどり猫・アキバ植物園・相席日和・お好み花見・くちあけさん・カレー散歩・弁当大尽・ロゼッタ博士の散歩・富士メガネ・壁をみる日etc.エッセイ界の新しい風―待望の石田千の第一作。

目次

1 赤いポストに入れて(月と菓子パン;やもめ酒場 ほか)
2 東京てんてん(いなこちゃんといっしょ・その1;駒場のいちょう ほか)
3 なんでもない日(泳ぐ;カレー散歩 ほか)
4 うすあおの窓(富士メガネ;壁を見る日)

著者等紹介

石田千[イシダセン]
エッセイスト。1968年、福島うまれ、東京育ち。国学院大学文学部文学科卒業。作家・嵐山光三郎の助手となる。2001年、「大踏切書店のこと」にて第一回古本小説大賞受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nico🐬波待ち中

87
石田千さんがノンビリご近所を散歩しながら優しく語りかけてくれるようなエッセイ集。ご近所のお馴染みさん達との交流はとても温かな上に、色々なことを教えてくれる「先生」のような存在で羨ましい。地域猫のビジンさん、ぶすこちゃん、器量よしのチャチャ姐さん達とのホンワカした触れあいもいい。石田さんはかなりの飲んべえらしく、出てくる食べ物は素朴で懐かしい酒の肴のようなものが多い。石田さんの飲み仲間に混ぜてもらって楽しく飲んでみたくなる。とてもほのぼのとした心地好いエッセイだった。山本容子さん作の表紙もとても素敵。2018/02/24

ゆのん

67
読友さんのレビューから興味を持って読んだ本が良かったのでもう1冊。著者の自分らしく、ゆっくりと生活している日常がとても素敵で、読んでいると体の中の余分な力が抜けてくる。読んでいる側もゆっくりと大切にページを捲ってしまう。朝、早起きをして近所の公園の水蓮を見に行き、近くの農家で採れたての野菜を分けて貰ったり、献立に合わせて豆腐屋さんを使い分けたり。下町での生活、素敵だなぁ。3492019/11/14

いちろく

42
紹介していただいた本。著者の日々の暮らしを記したエッセイ。少しずつページを捲ったという紹介に惹かれて手に取った本。著者にとって有り触れた日常の中に、何も考えず触れれば良いという感覚でページを捲れた。学生の頃の私ではこの内容の良さは解らなかったと思う。社会に出て自分も経験したから解る事は確かにある。やる事を全部終えた後の寝る前に、夜遅くまでやっているカフェの中で、一週間少しずつこの本の世界を共有した。日々の疲れが消えていくような、ざわついた心が落ち着いていく感じが心地よかった。紹介感謝!2017/05/27

はな

33
流れるように読んでしまいました。さらさらしててしっくり心に残る本でした。納豆の食べ方メモりました。夏のダシで食べてみたい。2019/03/28

よこたん

29
やわやわした可愛い小物がいっぱいの表紙と題名に惹かれて読みはじめたら、つづられる日常、酒飲みの話、酔っぱらった話がことのほか多くて「あれ?男の人だったのかな?」と思わず確認してしまった。一人でお店に入ってつまみを頼み、飲む姿が格好良い。淡々とした印象の文章の中に、時折ハッとするような表現があって、うかつに通り過ぎてはもったいないと、ゆっくり読んだ。実家での、おばさん三姉妹の餅つきの話に、自分の子どもの頃の餅つきの思い出が重なった。熱々の餅を丸める赤くなった手を思い出して、ちょっと涙ぐんでしまった。2015/11/27

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