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ブックストア―ニューヨークで最も愛された書店

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794965585
  • NDC分類 024.067
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「そんな魅力的な書店が閉店したのには大型チェーン店の影響もあった。(略)たくさんの人間が熱っぽく語っているのも、本書の大きな読みどころである。ニューヨークの本好きたちのちょっといい話も満載だが、独立系書店の経営者たちの苦渋に満ちた、しかし、堂々とした発言の数々がだんぜん印象的である。」(青山南)日本経済新聞社03.03.09付より

内容説明

ニューヨークはアッパーイーストサイドにとびきり個性的な書店があった。その店はブックス・アンド・カンパニー、「本と仲間」という名前。「ザ・ウォール」と呼ばれる大きな書棚に、シェイクスピアから現代作家まで古今の名作文学を可能な限り網羅。作家による自作の朗読会を定期的に開催。店内の雰囲気は友人のリビングルームのように家庭的。地元住民はもとより多くの文化人たちから、サロンのように親しまれていた。…そんな店だった。本書は、78年から97年まで約20年間活動を続けたブックス・アンド・カンパニーの軌跡を、店主であるジャネット・ワトソンと、そこで働いていた店員、顧客である作家たちの証言をもとにして振り返るノンフィクション。常連客だったポール・オースター、スーザン・ソンタグら本を愛してやまない人々の証言が胸をうつ、すべての読書人に捧ぐ物語。

著者等紹介

ティルマン,リン[ティルマン,リン][Tillman,Lynne]
ニューヨーク在住の作家。著作に、小説四作品、短編集三冊、およびノンフィクション三作品がある。最新の小説『No Lease On Life』は、1998年、『ニューヨーク・タイムズ』紙の「今年注目された本」およびナショナル・ブック・クリティックス・アワードのフィクション部門最終選考に選ばれた

宮家あゆみ[ミヤケアユミ]
ニューヨーク大学大学院卒。洋書の紹介雑誌『アメリカン・ブックジャム』副編集長。ライターおよび翻訳者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュール リブレ

14
ニューヨーク・アッパーイースト、ホイットニー美術館の隣にあった小さな本屋さん。 オープンからクローズまでに関わった人たちからの寄せ書きのようなノンフィクション♪ ある時期のNYの熱狂がここにある。マイケル・ジャクソン、ウッディ・アレン、ポール・オースター…。2010/10/14

Shun'ichiro AKIKUSA

5
オースター、ソンタグ、ウッディ・アレン、ジョン・レノンなどのエピソード。書いているのはリン・ティルマンだが、ほぼ店主の聞き語りという構造。カポーティのエピソードがおもしろい。2017/06/17

Hidetada Harada

5
本が好きな人には読む価値のある一冊。文化と経済が公差した瞬間の物語って感じでしょうか。本屋さんになりたいと思った時期もあったけど、純粋に本を楽しむ立場の方がいいかな。2015/11/15

田楽

3
ニューヨークの書店の開業から廃業までを、オーナーの視点を中心に、関係者をインタビュー的手法で記したノンフィクション。私に登場人物に関する知識がなくて、全部を理解できなかったのが残念。しかし書店や本に対しての愛情が詰まっていて、書店の魅力が伝わってきました。理想と現実のギャップを考えさせられる一冊でもあります。2013/08/02

Hideo Kitsunezuka

2
意識しているわけではないのだが、最近、本や本屋にまつわる物語を読んでいることが多い。何か無意識に探しているような感じもあるが、なんなんだろう。 活字離れが叫ばれ、日本でも書店経営は難しいビジネスになっているが、アメリカでも独立系の書店はどんどんと少なくなっている。 ボーダーズやバーンズ&ノーブルといった大規模経営のチェーンに押されて独立系の書店は消え去っていると言うが(いまやボーダーズもB&Nに急襲されてしまっているけれど)、アメリカの都市部の魅力の一つには独立系書店が醸し出す雰囲気というのはあったと思2016/04/16

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