ロバートは歴史の天使

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  • サイズ A5判/ページ数 270p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794964823
  • NDC分類 K943
  • Cコード C0097

内容説明

14歳のロバートは、ある夜、テレビを見ながら目をこすると、突然、見たこともない雪の街に放りだされた。一体ここはどこ?どうやら番組に映っていた時代にタイムスリップしたらしい。そんなバカな!電卓、ポラロイド写真、おもちゃのポルシェ―20世紀仕様の7つ道具をポケットに、ロバートの400年の時空をさかのぼる不思議な放浪の旅がはじまる。あるときはスパイ容疑者、あるときは盗賊団のボス、はたまた貴族の召使い、画家の徒弟…。7つの時代の7つの場所で、はからずも歴史の荒波にまきこまれ、危機一髪で難をのがれるサバイバル大冒険。はたしてロバートは現代にもどれるのか?『数の悪魔』の作家がおくる、息をつがせぬ歴史ファンタジー。

著者等紹介

エンツェンスベルガー,ハンス・マグヌス[Enzensberger,Hans Magnus]
1929年生まれ。戦後ドイツを代表する詩人・作家・批評家。つねに時代への鋭い提言にみちた文筆活動を展開。世界的ベストセラー『数の悪魔』をはじめ、『「愛」の悪魔』『政治と犯罪』『タイタニック沈没』『ヨーロッパ半島』『ドイツはどこへ行く?』『冷戦から内戦へ』『スペインの短い夏』絵本『ねこのアイウエオ』(邦訳いずれも晶文社)など、多くの著作がある

丘沢静也[オカザワシズヤ]
1947年、神戸生まれ。東京大学大学院修了(ドイツ文学)。現在、東京都立大学教授。著書に『マンネリズムのすすめ』(平凡社新書)『からだの知恵 こころの筋肉』(岩波書店)『からだの教養』(晶文社)『コンテキスト感覚』(筑摩書房)など。訳書に、エンツェンスベルガー『数の悪魔』、エンデ『鏡のなかの鏡』、ケストナー『大きなケストナーの本』、ヴィトゲンシュタイン『反哲学的断章』、ベンヤミン『ドイツの人びと』など
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

14
別の著書でこれはシリーズものではない「愛の悪魔」という著書もある。 なんだか悪魔とつくとオソロシそうだが全然そうではない。でも今回 天使をタイトルにつけたのはやっぱり、売れないと判断したから? 内容を見るとそんなに「歴史の天使」って感じではないのだから。 旅を通じて少年が著しく成長したわけでもなく、歴史を訓話めいて伝える わけでもなく語り口がやけに淡々としているのは、著者が批評家でも あるから?2005/09/18

マッピー

4
現代のドイツに住むロバートが、7つの時代7つの場所に流されて生き抜いていく話。名もない人生の中だって、人は悩み苦しみ生活している。全くその通り。で?歴史を変えることなく、ロバートはタイムトラベルをしてはいるが、最後に自分の時代に帰ろうとするまでは全く受け身の生き方。流されるまま。何よりも、訳が悪い。正しい訳なのかもしれないが、読んで理解しやすいように配慮された訳ではない。言葉のセンスが古すぎ。歴史について学ぶ本でもなければ、タイムトラベルの冒険にはらはらする物語でもなく、コンセプトのよくわからない本。2015/08/23

りうかん

1
彼はその時見た映像の時代へとタイムスリップしてしまうという物語。現代人の少年ロバートは、その能力によって過去へ過去へと戻っていく。彼自身のサバイバル能力は特筆すべきだと思いますが、物語として面白いかというと可もなく不可もなく?ただ、その時代時代をリアルに描いているんだろうなあとは感じる。ただ邦訳タイトルが意味不明。原題がどこ行ってたの、ロバート?だそうだがそれでよかったんじゃない?2016/06/13

マリオ

0
★★★★2017/08/01

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