内容説明
紀元前七千年、氷河時代のアリューシャン列島。大波に洗われ、火山のとどろきやまぬ極北の地。寄せくる運命に翻弄されながらも、少女は大自然の精霊たちにまもられて、ひたむきに生き。旅。戦い。誕生。死。壮大なスケールで描く愛と冒険の古代ロマン。平和な兵辺の村を「殺し屋」一族が襲った。たったひとり生き残った十三歳の「黒曜石」。愛するすべての者を失った少女は、ラッコの精霊に導かれ、大海原へ旅立つ。黒髪をなびかせながら進む彼女のゆくてに、やがてクジラの彫像をもつ謎の老人が…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
9
久しぶりでファンタジーが読みたくなって借りて来る。「太陽の子エイラ」シリーズは、石器時代だったか、超大昔の少女の成長物語だったけれど、この本は数千年前の極地に住む少女の成長物語。このファンタジーが設定する社会構造は、女性蔑視を基本にしているみたいだし、そこのところを少女が変えていくというストーリーになるのかしら。面白くなるかどうかは、今のところ不明。ひょっとしたら「エイラ」の二番煎じなのかもしれない。2017/12/05
rincororin09
3
図書館から。なぜ、今まで、この本は僕のアンテナに引っ掛からなかったのか!?「黒曜石」の運命やいかに!?冒険の旅はこれからだ!早く続きを借りなきゃ。2018/02/08
takeapple
2
昔の海洋民に興味があって読んだ。良く調べて書いてあるなあ。この巻に出てくる敵役の「殺し屋」がいやな奴だ。主人公の「黒曜石」は、かわいいなあ、頑張り屋だなあ、応援したくなる。「古に遡る」の謎も下巻で解けるのだろうか?この物語の頃の日本列島は縄文時代の前期あたりだろうか、日本列島の縄文人も、この物語のアリュウト人と同じような世界に生きていたのだろうか。2010/07/18
駒子
2
「エイラ地上の旅人シリーズ」に嵌まってた頃を思い出させる。2014/06/04
おだまん
2
神話が入っているのかな。血なまぐさくて、エグくて、本当のファンタジーはこういうのだとは思うんだけど、ちと辛いものがありました。2012/05/26