感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルンブマ
2
「音楽は時間芸術と言われる。和声の終止法をかんがえてみよ。属音(ドミナント)は主音(トニック)にさきだつから属音なのだ。時間助変数なしにシステムはなりたたない。音階をとろう。それは一連の音の上下運動としてかんがえられる。これは最近の習慣だ。中世音楽理論では音階はハシゴではなく車輪のかたちにえがかれていた。車輪はその中心から、はかられる。音階は主音(原点)との関係の集合であり、そこには順序はない。」2018/10/04
渡邊利道
2
断章形式のエッセー。バッハ、ベートーヴェン、サティ、クセナキスの通史的作曲家論、音楽批評についてのラディカルな批判、組織論(オーケストラ、山城組批判)、時評、対談とそのおりおりの試行錯誤を垣間見せてくれる本。有名なのは小林秀雄批判だろうが、集中クセナキス論がもっとも面白い。山城組批判の後武満徹から友達を悪く言ってこの政治狂いめといわれた困惑を語るのが生々しい。規制・検閲は実はこういうところでもっとも効力を発揮する。2017/07/14
ひょっとこ
0
今から27年前、入院してた東北沢の病院で外出許可が出たので笹塚駅の本屋で見つけた本。教授を通して悠治さんを知ったけど直接触れた感じがした。内容はもう覚えていない。