妻を帽子とまちがえた男

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妻を帽子とまちがえた男

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  • サイズ B6判/ページ数 398,/高さ 20X15cm
  • 商品コード 9784794925220
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0347

内容説明

病気について語ること、それは人間について語ることだ―。妻の頭を帽子とまちがえてかぶろうとする男。日々青春のただなかに生きる90歳のおばあさん。記憶が25年まえにぴたりと止まった船乗り。頭がオルゴールになった女性…。脳神経に障害をもち、不思議な症状があらわれる患者たち。正常な機能をこわされても、かれらは人間としてのアイデンティティをとりもどそうと生きている。心の質は少しも損なわれることがない。24人の患者たち一人一人の豊かな世界に深くふみこみ、世界の読書界に大きな衝撃をあたえた優れたメディカル・エッセイ。

目次

第1部 喪失(妻を帽子とまちがえた男;ただよう船乗り;からだのないクリスチーナ;ベッドから落ちた男;マドレーヌの手;幻の足;水平に;右向け、右!;大統領の演説)
第2部 過剰(機知あふれるチック症のレイ;キューピッド病;アイデンティティの問題;冗談病;とり憑かれた女)
第3部 移行(追想;おさえがたき郷愁;インドへの道;皮をかぶった犬;殺人の悪夢;ヒルデガルドの幻視)
第4部 純真(詩人レベッカ;生き字引き;双子の兄弟;自閉症の芸術家)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

還暦院erk

17
図書館本。吉野朔実劇場最初期に紹介されてて、気になっていた本。ようやく読めた(…吉野先生ありがとうございました)。人間の脳の計り知れなさを痛感し、どんな変わった症状の患者に対しても愛をもって対応する著者の姿勢に感動した。ただ、精神症状がひどくて長期入院や「ホーム」入所という場合、アメリカだとしゃれにならない巨額の医療費がかかりそうだ…みなさんどうなさっていたのだろうと気になる…。それはともかく、近いうち再読してノートしたい。非常に貴重な読書体験であった。2016/11/08

hirayama46

8
うーむ、オリバー・サックスの書くものは面白いな……。『火星の人類学者』と同じく、脳に障害のある人々の症例を紹介した一冊なのですが、どのエピソードも興味深いものがありました。個人的な嗜好として喪失的状況により興味が惹かれるものがありましたが、他のパターンもふむふむ、と思えるものが揃っておりました。2018/01/17

Tomoko.H

8
刺激的かつ非常に興味深い内容。(ものや人を)見てもわからないって…どんな感じなんだろう。見るとか話すとか、特に意識もしないでなされる行為も、その能力があるからなのだと、それを失った人でわかる。様々な脳の病気や障害をもつ人に寄り添い、その人らしい(時に障害を利用して!)人間らしさで生活する手助けをすることを喜びとする筆者にとても共感した。特に第4部「純真」は、いわゆる知的障害を持つ人たちと共に充実して生きるヒントがあるように思う。音楽や数(特に素数)に不思議な力(?)がしばしば見られるのは、何故だろう。2016/02/05

たみ

8
原著は1985年、日本語訳は1992年初版。神経学者である著者が診た、さまざまな症状の記録。[喪失][過剰][移行][純真]の4部構成、全24章。靴を履いてと指示されて戸惑い「あれが私の足かな」と尋ね返す男(喪失:第1章)、神経梅毒で豊かな想像力を持っていた男が、治療によって「なんにも見えなくなっちまった」(過剰:第11章)など、生き生きとしたやりとりや描写で読みやすい。単なる症例の羅列ではなく奥行きのある1冊。脳の血栓によって、子ども時代に聞いた音楽が甦った(そして再び失われた)C夫人が印象に残った。2014/05/04

優希

8
臨床医の視点から描く脳の不思議なお話。24人の患者たちに深く踏み込んでいきますが、そこには豊かな世界があることに気づかされました。脳の機能障害というハンディがありながらも、彼らは心の中のものは何1つ失っておらず、自分なりにアイデンティティを確立しようとしているのに感動すらおぼえます。患者ひとりひとりに優しく寄り添いながら、障害ではなく、それぞれの特性だととらえて話をつづるあたたかさに満ちた医学エッセイだと思います。障害に対し、無意識に線引きをする傾向への警告をもしているように感じました。2013/12/31

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