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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまはるか
8
悪党列伝が7、他が8篇。弱い者を痛めつけるのが悪党と決まっているが、悪党もいつか死を迎える。極悪非道の黒人解放者ラザラス・モレル。自由を餌に逃亡させた黒人奴隷を新しい主人に売ることを繰り返し、奴隷が自由を要求すると弾丸で最終解放させる。彼をリンチにかけてやりたいと思った黒人たちの反乱を指揮するモレルは偽名で入院して肺炎で死んだ。ビリー・ザ・キッドも吉良上野介も登場する。酔いつぶれた大石内蔵助を不忠の臣と勘違いして唾を吐きかけた薩摩侍が内蔵助の墓前で詫びて切腹した話は初めて聞いた。残酷な話も次第にマイルドに2020/07/22
ツクツクホウシ
0
「汚辱の世界史」に同じ2015/12/05
Tsuyoshi
0
「汚辱の世界史」と同じ翻訳。ボルヘスの最初の短編集で、通俗的な歴史読物なんだけど、随所にボルヘスらしい文体やその後の作品に繋がる要素が見えて面白かった。2024/01/23