• ポイントキャンペーン

晶文社・図像と思考の森
絵画の発明―ジョルジォーネ「嵐」解読

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 295,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794923912
  • NDC分類 723.37
  • Cコード C1370

内容説明

ルネサンス期のもっとも謎めいた絵画とされるジョルジョーネ(1476/78‐1510年)の嵐。前景に裸婦と乳児、青年。川の流れに橋が架かり、その先に町。空に稲妻が光り、嵐の近づく気配―。はたしてこの絵の主題は何なのか?本書は、その解読を通して、ルネサンス文化をになった人々の時代背景を再現し、その精神世界を明らかにする。図像解釈学、神話学、歴史学、社会史を駆使する本書は「推理小説のように面白い」とされ、美術史に多大な影響を与えた。戦後イタリア発のみずみずしい知を代表する著者の主著を、待望の初邦訳。

目次

第1章 主題と無主題
第2章 “三人の哲学者”をめぐって
第3章 釈義の歴史(炎と秘儀;「家族」と音楽;主題を探して;X線写真と「描き直し」;「パズル」の原則)
第4章 解釈された“嵐”
第5章 隠された主題

著者等紹介

セッティス,サルヴァトーレ[セッティス,サルヴァトーレ][Settis,Salvatore]
1941年、イタリア・カラブリア州ロザルノに生まれる。ピサ大学およびピサ高等師範学校卒業。ピサ大学文哲学部正教授、ピサ高等師範学校古典美術史考古学正教授、J・ポール・ゲッティ財団美術史人文学センター所長をへて、1999年よりピサ高等師範学校校長。専門は古典美術史・考古学、ルネサンス美術史。トリノの出版社エイナウディの出版計画顧問をつとめる

小佐野重利[オサノシゲトシ]
1951年、山梨県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。ゲッティ美術史人文学研究所招聘研究員、東京工業大学助教授などを経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。専門はイタリア十五世紀美術史

石井元章[イシイモトアキ]
1957年、群馬県生まれ。東京大学法学部、文学部を卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程、ピサ高等師範学校大学院修了(文学博士)。現在、大阪芸術大学教授。専門はイタリア・ルネサンス美術、日伊文化交流

足達薫[アダチカオル]
1969年、山形県生まれ。東北大学大学院文学研究科を経て、ローマ大学「ラ・サピエンツァ」美術史学科留学。東北大学文学部助手を経て、現在、弘前大学人文学部講師。専門はイタリア十六世紀美術史、マニエリスム
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユーディット

2
西洋美術史中、特別な大ヒットとなった絶対外せない本。をやっと日本語で読んだ。翻訳が長いこと無かったので所々イタリア語で読んでいたが、流石内容はぎっしり、翻訳もレベルが高く超お勧め。あとがきでは大研究者である著者をあがめ奉るだけでなく、問題を指摘している点も非常に納得が行った。今年の夏はジョルジオーネの生地カステルフランコで祭壇画と自宅と言われる博物館を堪能した後なので感動はヒトシオです2014/08/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1228581
  • ご注意事項