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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
6
やもめ家庭の家庭教師となったルーカンは、好意以上の主人の申し出をどうしても受け入れられず、その夜のうちに逃げ出してしまう。あてのない孤独ななかで思い出したのは、寄宿学校時代の裕福な親友ゾジーヌ。再会の温かさに身を置くも、まさかの暗転!海を越えフランスへと渡り、どこか腑に落ちないまま話はどんどん膨らみ、気がつけば孤立無援の危険なサスペンス!ロマンスの運びもはずさず、この展開の面白さは絶妙!少女小説のような味を持つこれは、ナチス占領下で正義と自由への願いを込めたディネーセンのメッセージでもあった!2011/04/17
堆朱椿
3
ディーネセンの長編(少女)小説。短編のように読後にずっしりくる濃さはないけれど、しっかり面白い。読む手がとまりません。主人公の女の子二人が生き生きとしてて楽しい。いい訳で全集だしてくれないかな…と切に願う作家さんです。2014/11/02
schizophonic
1
前半は波乱万丈だけど、基本は純朴な少女小説という印象。復讐相手となる悪魔的人物の造形が素晴らしく、追い詰められ本性を顕したクライマックスの迫力は半端ない。この部分は一級のミステリー。2010/10/23
満月-ya
0
★★★☆☆(図書館本)1986/08/22