ギヴァー―記憶を注ぐ者

個数:

ギヴァー―記憶を注ぐ者

  • ウェブストアに23冊在庫がございます。(2024年04月26日 17時57分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794808264
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

時は近未来。生まれ育った理想郷の秘密を知った少年は、真実をとりもどす旅に出る…SFの古典的名作が新訳で再生!

本書は、アメリカの児童文学作家による近未来小説です。とはいえ、その魅力はとうてい児童文学の枠に収まるものではありません。シンプルかつ綿密な設定、心おどるストーリー展開、とぎすまされた文章、そして人生について深く考えさせる巧みな構成は、大人から子どもまで幅広い年齢層の読者を魅了しました(原作は累計530万部を記録)。日本でもいちど邦訳(掛川恭子訳『ザ・ギバー』講談社、1995)が出ましたが、残念ながら絶版となっていました。しかしその人気は根づよく、大勢の「ギバー・ファン」たちがインターネット上で作品の魅力を語り合い、またこんなふうに嘆きあってきました。「これほどおもしろい本が手に入らない、人に薦められないのはもったいない」。今回の新訳版は、(訳者を含めた)そうしたファンたちの思いの結晶でもあります。作品の舞台は遠からぬ未来(あるいはひょっとしたら現代)、管理社会下の人間の葛藤を描いたディストピア寓話です。最小の道具立てで極上のエンターテインメントが展開していき、あっというまに物語の中にひきこまれます。しかも、家族、職業、愛、生と死、幸福、歴史と未来など、私たちが生きているかぎり考えつづけるであろう重たい、けれども大切な問題についてのヒントが、静かに、深く、豊かに織りこまれています。最後にあらすじをほんの少し。主人公はもうすぐ12歳になる少年で、名前をジョナスといいます。彼の住むコミュニティは、いっさいの苦痛も不便もなく、とても安全・平穏で、まさしく理想郷です。けれど、そこには何か重大なものが欠けているようです。まもなく12月、すべての子どもが職業を授けられる「12歳の儀式」の日が訪れ、ジョナスはコミュニティでただ一人の「記憶の器」【レシーヴァー】に任命されるのですが…。このつづきはぜひ、新訳版で。(訳者 島津やよい)

内容説明

いかなる不便もない。争いやもめごとは起こらない。飢餓も貧困もない―生活からすべての苦痛がとりのぞかれたコミュニティは、まさに理想郷に見えた。しかしその成立の秘密を知った時、少年は故郷を脱出し、世界を「より完全な姿」に戻すための旅に出る…緊密かつシンプルなプロット、とぎすまされた簡素な筆致、心ふるわせるストーリー展開、人間の生への深い洞察によって全世界を魅了しつづける近未来SFの傑作、待望の新訳!1994年度「ニューベリー賞」を受賞。

著者等紹介

ローリー,ロイス[ローリー,ロイス][Lowry,Lois]
アメリカの児童文学作家。1937年ハワイに生まれる。連合国陸軍の歯科医将校だった父について各地を転々とし、第二次世界大戦が終結してまもない1948~50年、11歳から13歳までの少女時代を東京で過ごす。1977年、夭逝した姉の思い出を題材とした処女作A Summer to Die(邦題『モリーのアルバム』)を発表、高く評価される。ナチス占領下のデンマークを舞台に、自由と友情を求める少女の姿を描いたNumber the Stars(邦題『ふたりの星』)と『ギヴァー―記憶を注ぐ者』で、児童文学賞「ニューベリー賞」を受賞(1990年度と94年度)

島津やよい[シマズヤヨイ]
1969年生まれ。91年、早稲田大学第一文学部卒。人文・社会科学系出版社数社での勤務を経て、現在、翻訳・編集業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

108
SF? 近未来ファンタジー? いやジャンルはどうでもいい。人として何が幸福なのか、何が正しいのか、どこを目指していけばいいのか、さまざまなことを考えさせられる。この本を読んだ後「苦しみのない人生を求めますか」と聞かれたらどう答えるべきかわからない。児童書というより子どもでも読める本。すごい力を持った作品だと思う。2016/09/25

ケンイチミズバ

107
本当にそれで幸せなの?管理され過ぎた日常では大きな苦痛がない代わりに大きな喜びもない。自制と自省(小学校の帰りの会のような家族での総括も)の毎日で平穏に生きる様子はまるで心理学の臨床試験の被験者のよう。過度に管理されると人はどうなるのかという。従わないレアケースには「解放」が待っている。長老たちが決めたユニットを家族とし、出産係りが職業として産んだニュー・チャイルドとは血のつながりがない。12歳になると割り当てられる社会での役割のため訓練が始まる。誰もが違和感や疑問を持ちながら表には出さない。本当の愛も。2021/10/29

Rin

76
【図書館】皆が平等で、差別やいじめをなくす。それを突き詰めると個性がなくなって、全部が管理されて自分で決断すること、選ぶことすら奪われてしまうのだろうか。知らないのなら、そんな自分が窮屈だとか知りたいという欲求すら浮かばないのかも。でもあまりにも味気なくて、寂しい世界だと感じる。たったひとりに押し付けて幸せなのか?押し付けたものこそが無くしてはいけない大切なものなのに。勇気ある決断をしたジョナスとギヴァー。彼らによって変わるものを見届けたい。どこか恐ろしさも感じるコミュニティーに変化があって欲しいです。2017/05/14

♪みどりpiyopiyo♪

73
「すべての子どもは未来を託された存在である」静かに 深く 豊かに胸に迫るお話でした。■遠からぬ未来(ひょっとしたら現代)、私達が生きる社会とはちょっと違う世界。生き生きとした思慮深いひとりの少年の目を通して、「幸せ」や「生きること」についての、社会の、人類の葛藤を描き、私達に問いかけます。多様性、選択し決定すること、逡巡、愛。教育、語り継ぐこと。■希望とも絶望ともとれる最後も読者に考えさせる良い結末。いずれであってもコミュニティにとっては光になったと信じます。(1993年。2010年 島津やよい訳)(→続2018/03/01

TCD NOK

48
かつて世界で530万部も売り上げつつも絶版されたのが、新訳版として再版。 分類としてはディストピア小説なんだろうけど、その世界で人々は何の憂いもなく暮らしている。ただ、レシーバーという特殊な役割に任命された主人公だけが、何世代も前からの全ての記憶を覚えこまされ、この世界に虚構を感じ脱出を試みる。一体外の世界とは?で終了。続編へ。この世界で何があったのか気になる。2019/05/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/574418
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。