内容説明
SDGsは地球を救えるか?その功罪を解き明かす。途上国での経験をもとに、傲慢な開発に警鐘を鳴らす!
目次
第1章 時空を駆け巡る想像力
第2章 闇の中の小さな輝き
第3章 傲慢な開発
第4章 目に見えないもの
第5章 「開発」から「脱開発」へ
第6章 現実世界のSDGs
第7章 未来と向き合う―SDGsを超えて
著者等紹介
戸田隆夫[トダタカオ]
1960年大阪生まれ。国際協力・国際開発の専門家。京都大学法学部卒業。東京大学新領域創成科学研究科にて修士(優秀論文賞受賞)、名古屋大学大学院国際開発研究科にて博士号(学術)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とある本棚
9
国際協力の実務者である著者が、その40年に及ぶ職業人生から感じたことを書き連ねた一冊。まず感想として抱いたのは、著者が実に素直に自分の思いを書いていることへの驚嘆。こうした自叙伝的な内容は、得てして綺麗な言葉で取り繕ったものが多いが、本書はまさに著者が自身の思いと熱量をそのままぶつけたような文章で好感が持てた。SGDsに対する批判(実現方策・目標間の優先順位が不明瞭)も頷ける。他方、終盤はやや冗長で読むのに苦労した。読者を飽きさせないためにも、全体の構成や書きぶりにはもう少し工夫の余地があると思われる。2023/05/13