出版社内容情報
世界中でなぜか愛されている「悪魔の食べもの」!?
その種類、特徴、歴史、料理法、文化のすべてを紹介!
灼熱の南方から寒い北の地まで、トウガラシの食文化は世界中に広がっている。なぜ人はトウガラシに惹かれるのか?
その発祥の地から世界中への伝播の経路、膨大なトウガラシの種類とその特徴、世界各地の多彩な料理法、
そして激辛ブームを引き起こす禁断の魅力の正体までを解説した決定版!
・トウガラシはなぜ辛くなったのか?
・マヤ・アステカ・インカの神聖なるトウガラシ文化
・なぜトウガラシが「ペッパー」と呼ばれるのか?
・コロンブスとコンキスタドールの役割?
・奴隷貿易がアフリカにトウガラシを広めた?
・ポルトガルが日本、中国に運んできた?
・トウガラシはからだを危険にさらす?
・いやいや、健康にいい、痩身に効く?
・ドラッグのような快感をもたらすのか?
・カプサイシンとエンドルフィンの関係とは?
・史上最初の化学兵器はトウガラシ爆弾?
・危険な「辛さ」を好む人間心理とは?
・激辛大会に挑むのはなぜ「男」が多いのか?
……などなど、トウガラシのすべてを解説!
鷹の爪、ハラペーニョからブート・ジョロキア、トリニダード・スコーピオン、キャロライナ・リーパーに
ドラゴンズ・ブレス、そして現在世界最辛のペッパーXまで、精鋭トウガラシたちが続々登場!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
12
トウガラシ。その歴史と種類、料理から薬効やまつわる迷信までとにかくトウガラシのことをなんでも取り扱った一冊で、なんだか読んでいるだけでも体が熱くなってくるような感じでした。専門的な記述も多いけれど、トウガラシにまつわる食文化という風に特化しているので戸惑わずに読めました。お好きな方には、ぜひ。2020/03/21
パトラッシュ
9
トウガラシが消えた人類の食卓など想像できない。把握できないほど各地で栽培され、タイ、米国、中国、インドなどで独特な辛さの料理を味わってきたが、そこに伝播するまでグローバルな香辛料となったトウガラシの辛さと料理の歴史を描き出す。同じ中南米原産の食材であるチョコレートやジャガイモに比べ、貧困層に広まり各国の料理を変えてしまうプロセスは「悪魔の食べ物」と呼ばれるにふさわしい。人が辛さを追求し続けた結果トウガラシを繁栄したのだと思い知らされる。そういえば昼飯の天ぷらうどんも七味唐辛子がなければ味気なかったな……。2020/01/04
mft
8
世界中のトウガラシの品種、トウガラシ料理、トウガラシの歴史など、とにかく情報を掻き集めた本。「大全」というタイトルからして網羅性が重要なポイントなのだろう。読み物としての面白さは薄い2020/04/28
takao
5
最も古い栽培はメキシコ。原産地は南アメリカ大陸か。2023/04/02
にわ
1
よく調べられており、大変興味深く読んだ。大航海時代が唐辛子の普及に関わっていたとは初知り。以前ポルトガルへ旅行した際、現地の市場で「ピリピリ」を勧められて購入したことがある。確かに唐辛子は栽培が簡単でどこでも育てられることから、全世界に庶民のスパイスとして広まったのだな、と感心。2022/10/15