江戸・明治 百姓たちの山争い裁判

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江戸・明治 百姓たちの山争い裁判

  • 渡辺 尚志【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794222848
  • NDC分類 322.15
  • Cコード C0021

出版社内容情報

江戸時代の百姓たちにとって山資源の確保は死活問題だった。山は近隣の村々で共同利用されたが、山のどこまでが自村の領域かをめぐって村々はしばしば対立し、領主や幕府にしきりに訴訟を起こした。百姓たちはどういう戦略で裁判に臨み、武士はどう裁いたか?全国に残る史料からその実態に迫る。映画『超高速!参勤交代』『殿、利息でござる!』など時代劇が人気の今、百姓をメインに据えた異色の時代読み物として注目の一冊です。

内容説明

江戸時代の百姓たちにとって、食料、田畑の肥料、燃料、建材など山から得られる資源の確保は、死活問題だった。山は近隣の村々で共同利用されることが多かったが、山のどこまでが自村の領域かをめぐって村々はしばしば対立し、領主や幕府にしきりに訴訟を起こした。時を経て明治を迎えると、政府の近代化政策により村々は村境画定を迫られ、山争いはいっそう過熱してゆく。山をめぐる熾烈な争いと相互協力への努力を、当事者の肉声をふまえて克明に描く。

目次

序章 江戸時代の山と村
第1章 室町・戦国・江戸・明治 日本人は山とどう付き合ってきたか―全国各地の事例より
第2章 江戸後期、信濃国 百姓同士の山争いを、武士がバックアップ―松代藩領村々vs.幕府領村々
第3章 幕末、出羽国 東北の村の山争いは、江戸でも進行していた―山口村名主、幕府に決死の嘆願
第4章 明治維新で山争いはどう変わったか―山形県山口村vs.田麦野村、二十数年の死闘
終章 争いを経て守られた林野

著者等紹介

渡辺尚志[ワタナベタカシ]
1957年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。国文学研究資料館助手を経て、一橋大学大学院社会学研究科教授。今日の日本の礎を築いた江戸時代の百姓の営みについて、各地の農村に残る古文書をひもときながら研究を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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樋口佳之

42
百姓がタイトルだけど、本当の主役は百姓の作った村なのではないかと感じた。いずれにせよ、自らの労働条件確保に粘り強く訴訟に取り組む姿は、唯々諾々と支配されるだけの百姓像とは無縁。訴訟記録が当地の寺子屋の教本として利用されたとかもすごいなあ。2020/08/24

to boy

25
百姓って畑や田んぼで働いているだけではなく山に入って薪炭を取り草を刈って肥料にしたりと畑仕事以外にも活動していたことにあらためて気付きました。また、武士との関係も対立するだけでなく領地を守るために共同して訴訟に当たったりしたことも驚き。百姓にとって山は所有よりも使用する権利の保持が死活問題であったこともなるほどでした。実際の百姓たちの生活に少しだけ触れたような気がします。2017/12/05

クサバナリスト

12
百姓と領主との関係、地租改正がもたらしたもの、民法初学習時に今一つピンとこなかった入会権の重要性など、とても興味深く読むことが出来た。2017/09/18

ヤヨネッタ

5
第三章の名主・伊藤義左衛門さんを主人公にした江戸での裁判の部分が人間臭くて特に面白かった。入牢する可能性を考えて傷に塗る特効薬を入手して地元にも送ったり、百姓一揆を題材にした歌舞伎に感動しまくりながらも、身につまされる内容過ぎて辛くて最後まで見られなかったり(感想文と一緒に物語の冊子を10冊も地元に送った)など。江戸から明治まで、百姓も武士も役人もしたたかにしぶとく証拠を揃えて裁判を闘ってきた。落としどころを見つけた後、対立してた自治体がそれぞれ結果を「勝訴」としてた事実も味わい深い。2019/10/08

コーリー

4
江戸・明治を主要な対象時期として、森林・山野をめぐる人々の営みについて書かれた本。本書では様々な事例が紹介されており、中には300年にわたって続いた案件もあって、当時の人々にとって林野が生産と生活に不可欠の土地であったことが実感できた。また中世までの実力行使が禁止され、訴訟によって自村の権益を守ろうと奮闘した当時の百姓たちの姿や、訴訟の中での「越訴」や「公事宿」,共通の利害に立って協力しあった村人と代官の関りなどについて知ることができ、興味深かった。様々な事例を通じて当時の人々の思いを感じることができた。2019/05/20

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