外来種は本当に悪者か?―新しい野生 THE NEW WILD

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外来種は本当に悪者か?―新しい野生 THE NEW WILD

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  • サイズ B6判/ページ数 320,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794222121
  • NDC分類 481.7
  • Cコード C0045

出版社内容情報

著名科学ジャーナリストが、悪者呼ばわりされてきた生物の活躍ぶりを評価し、外来種のイメージを根底から覆す科学ノンフィクション。生態系を破壊しがちな外来種だが、実際には、環境になじめず死滅したり、定着して受粉や種子伝播を手助けしたり、イタドリやホテイアオイなど、人間が破壊した生態系を再生した例もある。著者は、孤軍奮闘する外来種の“活躍” 例を、世界中から集めた。「手つかずの自然」が失われている昨今、自然の摂理のもとで外来種が果たす役割を「新しい野生( ニュー・ワイルド)」としてあえて評価する。悲観論に陥りがちな地球環境問題に希望をもたらしてくれる作品。

目次
はじめに 人間界の自然

第1部異邦人の帝国

第1章グリーンマウンテンにて  
世界中から持ち込まれた動植物
外来種が高めたアセンション島の生物多様性
在来種vs外来種、仁義なき戦い
イースター島を滅ぼしたのは人間ではなくネズミ!?
外来種は本当に悪者なのか?

第2章新しい世界  
外来種も病原菌も人類の旅のお供
動植物の順化と「脱走」
ホテイアオイとナイルパーチが増えた真の理由
驚異の木「メスキート」の悲劇

第3章クラゲの海  
船のバラスト水、海洋博物館からキラー生物
ほんとうの原因は人間による環境破壊
長い時間軸でとらえると在来種などいない

第4章ようこそアメリカへ  
タマリスク、熱狂的な期待のあとの転落
よそ者の貝が水質を浄化してくれたエリー湖
外来種にさらされても多様性あふれるサンフランシスコ湾
ペット出身の外来種たち
外来種排斥という陰謀の不都合な真実

第5章イギリス―イタドリにしばられた国 
ビクトリア朝ワイルド・ガーデンの末裔
かわいらしい外来種は許される?
 
第2部神話とドラゴン

第6章生態学的浄化  
イタチごっこのネズミ捕り
袋小路に入る外来種駆除の取り組み
ワニも食べつくすオオヒキガエルが市民権を得るまで
民族浄化ならぬ生態系浄化の狂信ぶり

第7章よそ者神話
偏見と詭弁がはびこる侵入生物学
侵入生物学に固有のロジック
外来種被害のずさんな算出方法
経済効果の高い外来種には触れていない

第8章?手つかずの自然?という神話 
森林の奥地に栄えた文明は無数にあった
牛痘ウイルスとツェツェバエが起こした生態学的革命
 
第9章エデンの園の排外主義  
ダーウィニズムと完璧なる自然
エコロジカル・フィッティングという手がかり
外来種悪玉論からの改宗と周回遅れの環境保護運動
 
第3部ニュー・ワイルド

第10章新しい生態系
自然回復のきっかけをつくるコロナイザー
新しい生態系の復元力を認める
ほとんどの荒れた生態系は回復している

第11章都市の荒廃地で自然保護を再起動する  
都市の荒廃地にあらわれた楽園
驚くほど都会暮らしを楽しむ野生生物たち
野生生物の天国、チェルノブイリ
旧来型の環境保護は自分の首を絞めている

第12章ニュー・ワイルドの呼び声 
スーパー・スピーシーズ
それでも古い時代に自然を戻そうとする人々
管理なき自然を求めて
 

フレッド・ピアス[フレッド ピアス]
著・文・その他

藤井留美[フジイルミ]
翻訳

内容説明

著名科学ジャーナリストが敵視されてきた生物の活躍ぶりを評価し、外来種のイメージを根底から覆す、知的興奮にみちた科学ノンフィクション。よそ者、嫌われ者の生き物たちが失われた生態系を元気にしている!?

目次

第1部 異邦人の帝国(グリーンマウンテンにて;新しい世界;クラゲの海;ようこそアメリカへ;イギリス―イタドリにしばられた国)
第2部 神話とドラゴン(生態学的浄化;よそ者神話;“手つかずの自然”という神話;エデンの園の排外主義)
第3部 ニュー・ワイルド(新しい生態系;都市の荒廃地で自然保護を再起動する;ニュー・ワイルドの呼び声)

著者等紹介

ピアス,フレッド[ピアス,フレッド] [Pearce,Fred]
ジャーナリスト。環境問題や科学、開発をテーマに20年以上、85カ国を取材。1992年から『ニュー・サイエンティスト』誌の環境・開発コンサルタントを務めるほか、『ガーディアン』誌などで執筆、テレビやラジオのコメンテーターとしても活躍する。2011年には長年の貢献に対しAssociation of British Science Writersから表彰を受けた

藤井留美[フジイルミ]
翻訳家。上智大学外国語学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

111
朝日新聞の書評で興味を持って読みました。外来種の導入に関する様々な事例を通して、外来種が生態系に与える影響をポジティブに論じています。本書は知的好奇心を満たしてくれます。チェルノブイリに人間が棲まなくなったことにより、当該地が野生動物の天国になっているなんて、まさに人類が生態系にとって悪者の証拠です。福島の人には大変申し訳ありませんが、福島を日本最大の自然保護区にしたらどうでしょうか?また欧米人の皆様は、自分たちが外来種であることを認識していますでしょうか?2016/11/28

ツバメマン★こち亀読破中

28
必ずしも外来種がダメというわけではない、という考え方が新鮮でした。外来種が在来種を追いやるのではなく、弱ってきた生態系を復活させたり、在来種の新しい居場所を作ってやったりして、生物多様性を高めることで、生態系に貢献する場合もあるそうです。たからといって、商売のために自然を破壊したり、飼えなくなったペットを放したりするのはダメですが。一方「手付かずの自然の保護に細かい管理が必要ならば、それはテーマパークと替わらない。」というのも考えさせられます。2017/04/27

宇宙猫

28
★★★★ 外来種って生態系を乱す悪者のイメージがあるけど、自然は変化するものだがら新しい物が入ってきても大抵うまく収まる。って本。なんとなく思ってたことと合致するので、すごく納得しながら読めた。でも、人間は生活をホイホイ変えられないから警戒するのも仕方ないよね。 2016/12/05

たまきら

24
外来種は新しい野性を作る!…外来種を肯定的にとらえている本です。でも無理やり特別なケースをあげているようにも感じます。ただ、もう外来種が入ってくるのは止められないし、在来種が消える要素は外来種ではないと言っても、消えていくものは消えていく。そんな状況を悲しむのではなく、いっそ「わあ!21世紀の自然は面白いね!」と言い切れるぐらい在来種の研究に力を注いでなければ楽しめたかもしれない。でもニホンミツバチの危機的状況を観察し続けている自分には全く笑えませんでしたとさ。2017/05/16

HMax

22
手つかずの自然という考えは幻想にすぎない、アマゾンやアフリカの熱帯雨林でさえも人の手が入っているというのはびっくりです(セレンゲティ国立公園もイタリア人が牛疫ウイルスを持ち込む、ほんの130年前までは牧草地だった!)。New Wildによる生物多様性を推進し、絶滅危惧の在来種は冷凍動物園で保護し将来の人新世テーマパークに備える。「6度目の大絶滅」も極端でしたが、この本と足して2で割るような対応がちょうどよいのでは。2016/12/23

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