- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
出版社内容情報
その存在を列強によって否定され、「日本の傀儡国」としてネガティブにとらえられてきた満洲国。だが満洲国建国は、四分五裂し、軍閥が相争う中国と決別し、新たな民主国家をつくる試みだった。
中国を知悉する米人ジャーナリストが、満洲国の正当性を米国民に向けて訴えた、切れ味鋭い「弁護論」。原書1935年刊行。日米開戦直前に刊行された同時代の貴重な証言!待望の新訳。
ジョージ・ブロンソン・リー[ジョージ ブロンソン リー]
著・文・その他
田中秀雄[タナカヒデオ]
翻訳
内容説明
それは中国の民主化の最初の試みであった。定見なき米国外交、列強が結んだ諸条約の欺瞞を鋭く批判し、驚くべき精度で戦後世界を予測。1935年に書かれた満洲国建国史の最重要資料。
目次
第1編 アメリカはアジアに何を求めているのか(不承認主義;日米戦争という陰謀 ほか)
第2編 満洲国はその判決を問題にする(発言も聞かずに有罪と判決;満洲国は中国の領土ではない ほか)
第3編 条約論(日本はパリ平和条約に違反したのか;九か国条約とその決議 ほか)
第4編 本当の問題、日本vs.共産主義(日本はその存在を賭けている;田中上奏文 ほか)
第5編 アメリカは選択せねばならない(アメリカは共産主義のためにシベリアを守っている;日本はその立場を宣言する ほか)
著者等紹介
リー,ジョージ・ブロンソン[リー,ジョージブロンソン] [Rea,George Bronson]
1869‐1936年。『ニューヨーク・ヘラルド』『ワールド』紙記者を経て、1902年より32年間中国に在住。1905年、上海で『ファーイースタン・レビュー』を経営・編集する。袁世凱や孫文と親しく、中国の国有鉄道建設計画に長期にわたって関与。1915年の対華二十一か条要求の頃は日本に対して厳しい視線を向けていたが、中国の悲惨な現実を目の当たりにするなかでその見方を変え、後に満洲国顧問となる。1932年、満洲国代表として満洲国問題を討議する国際連盟総会に赴くも中国の反対により発言できなかったことから、満洲国建国の意義を説く講演会を開き、広く米国民にこれを訴えた
田中秀雄[タナカヒデオ]
日本近現代史研究家。1952年、福岡県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。