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データの見えざる手―ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794220684
  • NDC分類 307
  • Cコード C0041

出版社内容情報

身に着けるセンサーからのビッグデータの蓄積を人工知能で解析することによって人間行動の法則性が見えてきた!世界の最先端の研究者が驚くべき研究成果を明らかにする。

社会現象や経済を科学的にコントロールすることは可能か。先端サイエンスが人類究極の問いに答える。
なぜ思った通りに毎日の仕事をこなせないのか、どうしたら受注率を上げられるか、店の売上を上げるにはどうすればいいか、組織統合を短期間に成功させるには…。人間行動のビッグ・データを人工知能で解析することで、このような問題に明確に答え、驚愕の成果を生む新しい科学が誕生! 人間行動の法則性を明らかにし、人間が「幸福」になることこそが利益の源泉であるとデータから示す、革新の一冊。

◎人間の行動に法則はあるか? 人間行動の方程式はあるか?
◎「幸せ」の測定からわかった「幸せになるからこそ儲かる」
◎難しい仕事を早く終わらせられる人に共通の特徴とは
◎同世代の従業員同士で休憩を取ると受注率が13%ポイント上昇
◎量販店のある場所に従業員を配置したら、店の利益が倍増

【著者紹介】
1984 年、株式会社日立製作所に入社。中央研究所でシステムLSI の研究に携わる。2000 年頃からビッグ・データの収集、活用技術に取り組み、世界をリード。論文引用件数は2500件を超え、特許出願も350 件以上。IEEE フェロー、東京工業大学大学院連携教授などを兼任。工学博士。NHK「クローズアップ現代」、TBS「夢の扉」などテレビ出演のほか、新聞各紙、ビジネス誌などでも、その研究は幾度も紹介されてきた。本書が初めての一般向けの著作。

内容説明

人間の行動を支配する隠れた法則を、「方程式」に表す。ヒューマンビッグデータがそれを初めて可能にした!時間の使い方・組織運営・経済現象など、人間と社会に関する認識を根底からくつがえす科学的新事実。科学としての確立と現場での応用が同時進行し、世界を変えつつある新たなサイエンスの登場を、世界の第一人者が自ら綴る!

目次

第1章 時間は自由に使えるか
第2章 ハピネスを測る
第3章 「人間行動の方程式」を求めて
第4章 運とまじめに向き合う
第5章 経済を動かす新しい「見えざる手」
第6章 社会と人生の科学がもたらすもの

著者等紹介

矢野和男[ヤノカズオ]
株式会社日立製作所中央研究所、主管研究長。1984年早稲田大学物理修士卒。日立製作所入社。1993年単一電子メモリの室温動作に世界で初めて成功。2004年から先行してウエアラブル技術とビッグデータ収集・活用で世界を牽引。論文被引用件数は2500件。特許出願350件。のべ100万日を超えるデータを使った企業業績向上の研究と心理学や人工知能からナノテクまでの専門性の広さと深さで知られる。博士(工学)。IEEE Fellow。日立返仁会総務理事。東京工業大学大学院連携教授。文科省情報学技術委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小木ハム

46
こんな見方があったのか、と驚くとともに、行き過ぎた管理社会にならない事を願います。甘い物には黒蟻がたかる、垂涎モノのデータの独占、悪用、流出には十分注意してほしいと思う。今まで私たちは、世の中を便利にする事に注力してきたのだろうけど、便利になる事が人の幸せに直結するわけではなかった。そろそろ″幸せ″について面と向かってぶつかる時代がきたのだと思わせる内容です。幸福度が高い=活動的というのは、テストステロンが分泌されているか否かで全て説明できそうな気さえする。という事で筋トレしましょう。レッツ筋トレ。2017/04/29

tatsuya

34
拾い読み。データの絶対性を強く述べてるけど、本当にそう言い切れるのかなぁと思った。データで傾向は分かるにしても、よりパーソナルな部分までは突き詰められないのでは。身をもって体験する方に信憑性を感じる。2017/01/17

はるわか

28
日立中央研究所で100万人日以上のウエアラブルセンサによる行動計測データによる知見。「繰り返しの力」を背景にした「資源配分の偏り」こそ人間活動や社会現象を説明するもの【U分布】。人間の行動も物質のようにエネルギーにより制約される。人間の行動もU分布に従い帯域ごとのエネルギー量を知って使うことが大切。気が進まないのはエネルギーを使い尽くしたから、やる気やモチベーションも同様。U分布を考慮しない素朴単純な行動計画はかえって有害。エントロピーは自由さの尺度。人間の活動の限界は熱力学の公式によって表せる。2017/06/11

fu

26
日立製作所の所長とその組織が自ら被験者となった日常生活のデータ分析結果は興味深い。幸せは加速度センサで測ることができ、幸せな人の身体はよく動くという単純で共通の事実が明確になった等々。ビッグデータの活用により、経済性の追求と従業員のハピネスを高めることは相反しないと著者は語る。そうであればいいのが。結局はデータの活用のしかた次第だ。将来、管理社会下におかれる日がやってくるかもしれないという不安がよぎる。AIの発達により、経営者はより効率化を目指し、労働者はそれに見合った働き方を要求されまいか。2016/08/31

わたなべ

25
良著。ウェアラブルセンサから得たビックデータの分析で分かった、人間の行動の法則について書かれた本。2章の「ハピネスを測る」が知りたくて読んだが他の章も面白かった。著者が日立の研究者だけあって内容が若干理系向けだが、2〜4章は数学知識が無くても楽しめると思う。個人的に一番面白かったのはやはり2章。人の幸福の50%は遺伝で決まり、環境要因(人間関係、お金、健康など)は10%に過ぎない。残り40%は「日々の行動のちょっとした習慣や行動の選択の仕方」で決まる。自ら意図を持って何かを行うと人の幸福度は上昇する。2020/01/17

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