出版社内容情報
30歳そこそこで朝鮮戦争の現場指揮を執り、釜山付近まで押し込まれ敗色濃厚だった戦局を一転、押し返した韓国の名将が、休戦までの時々刻々を堪能な日本語でヴィヴィッドに語り、真実を明かした朝鮮戦争史の決定版!
【著者紹介】
1920年平安南道生まれ。満州国軍官学校卒、日本の敗戦時は満州国陸軍中尉。1950年6月の朝鮮戦争を第一師団長として第一線で指揮し、釜山付近まで押し込まれていた戦局を押し返し休戦会議の韓国代表となる。53年1月に韓国軍初の陸軍大将に32歳の若さで就任。60年に退役後は外交官として中国、フランス、カナダ大使を歴任。朝鮮半島の近代史に大きな足跡を残した。日本語に堪能で本書も日本語で執筆している。
内容説明
1950年6月25日、38度線の全線にわたる北の奇襲により、1000日におよぶ朝鮮戦争が始まった。突如として侵攻してきた北の狙いは何だったのか。いつから米中対決の場となったのか。南北分断の真因は何だったのか―。第一線で指揮を執った韓国軍の名将が休戦に至るまでの時々刻々を語り、知られざる真実の数々を明かす。日本統治下の暮らしぶり、帰国直後の「金日成」の素顔、李承晩・吉田茂会談、よど号ハイジャック事件などのエピソードも興味深い。朝鮮半島の動向をつかむ鍵ともなる、朝鮮戦争史の決定版。
目次
平壌に育って
日清・日露戦争と亡国
日本統治下の韓半島
軍人への道
混乱の一九四五年
韓国軍の創建
内憂外患
開戦前夜
緒戦、臨津江の戦い
長征、洛東江へ
釜山円陣
北進作戦
新たな戦争
多正面の戦い
軍事と政治の狭間
復興、革命、国づくり
著者等紹介
白善〓[ハクゼンヨウ]
1920年、平安南道に生まれる。40年、平壌師範学校卒業。41年、満洲国軍官学校卒業。45年、日本の敗戦時は満洲国陸軍中尉。46年、国防警備隊に入隊。連隊長、旅団参謀長、情報局長、第5師団長を歴任後、50年4月、第1師団長。51年4月、第1軍団長。同年7月より休戦会談の韓国代表をつとめる。52年7月、参謀総長に就任。53年1月、韓国軍初の陸軍大将となる。54年、第1野戦軍司令官、57年に再度、参謀総長。59年、連合参謀会議議長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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