内容説明
空はピンクに、眼下の雲海は青く、鮮やかに色づいた、夜明けの光景。入道雲の上に突然、薄い雲が生まれ、太陽を受けて輝いた、午後の光景。天空を横切る巨大な影が発生、空が割れたように見えた、夕刻の光景。美しい空には、科学がある。その光景が生まれた理由がある。気象写真の第一人者が、40点あまりの美しい空を写真で紹介、それら現象の科学と、どうすれば見られるかを解説する。
目次
第1章 美しさの理由(夏と秋の雲の競演―山からしか見られない空の季節変化;沼に映る朝焼け―「鏡のような水面」が現れる条件は?;滝雲―流れ落ちた雲が消えていくわけは? ほか)
第2章 不思議を見つける(夕日の光芒―空に縞模様が現れたのはなぜ?;雨の境界―「馬の背を分ける」のことわざの証拠写真;遠くの雷雲―200km遠くの稲妻を見る ほか)
第3章 珍しい現象を追う(夕暮れの頭巾雲―積乱雲の上にできる短命な雲;飛行機から見たオーロラ―真夜中に北極周辺を通過する飛行機なら…;凍雨―霰・雹とは違う、空から降る丸い氷 ほか)
著者等紹介
武田康男[タケダヤスオ]
1960年生まれ。東北大学理学部地球物理学科卒業。元高校教諭。大学非常勤講師。気象予報士。日本気象学会会員。日本自然科学写真協会会員。第50次南極地域観測隊員として、2009~2010年に昭和基地で越冬観測(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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