内容説明
56年ぶんの詩人の意識の軌跡をじっくりたどった自選散文集。
目次
昼と夜―ある感受性のプログラム
青年という獣
私の海
LSDリポート
五月の空
出会い
チャーリー・ブラウンの世界
ひとりっ子
青い映画と無邪気
自問自答〔ほか〕
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京生まれ。1952年、処女詩集『二十億光年の孤独』を刊行。詩作をはじめ、散文、絵本、童話、翻訳のみならず、脚本、作詞、写真、映像作品など多彩な活動を続けている。『日々の地図』(読売文学賞)、『世間知ラズ』(萩原朔太郎賞)、『トロムソコラージュ』(鮎川信夫賞)や翻訳書『マザー・グースのうた』(堀内誠一絵、日本翻訳文化賞)などの作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
58
散文なのに冒頭からすでに詩を感じるのは、さすがに谷川さん。しかし50年以上の自分史は、世の中を流れる歴史と無縁ではいられない。ことばと音楽と詩との関連、せめぎ合いなど、今でもおそらく現代詩の課題なのだろうなぁ。「銀河鉄道の夜」が「二十億光年の孤独」に及ぼした影響について、はっきり書かれていて、どうりで賢治と谷川さんとは両方読みたくなるはずだと納得。ここには書いていないけど、谷川さんのお父さんが、賢治童話集の編集をしていたことと無関係ではありえない気がする。「読んでる本」登録から10ヶ月。ようやく読了。2019/12/07
YU MUNA
3
谷川さんの日常を垣間見た感じ。2016/02/25
バーベナ
2
ほぼ50年にわたる散文。ちょっとだけ詩人の日常がのぞける。郵便受けから泥棒が入ってきた話(と、その対応)が好き。感覚は年月が経ってもブレないものなのだと思った。2023/04/25
charlie_
2
〜はじめきらいだと思ってたものや人が、知っていくにつれてだんだん好きになるってことだってある。ぼくは「好き」ということばが好きだ。」〜わたしにとって谷川俊太郎もそうかな?違うか?2013/04/17
midnightyukai a.k.a. bastei
2
なんだか素直な人だなと思った。2012/07/17