内容説明
政府、軍、ビジネス、報道。中国共産党の指導は中国のあらゆる分野に及ぶ。天安門事件後の停滞に強い危機感を抱き、権力維持に死に物狂いとなった党は、ますますその力を強め、レーニン主義のシステムを巧妙に隠しながら社会主義市場経済を推し進めた。それは驚異的な経済発展をもたらし、今やこの「中国モデル」が世界をも動かすに至った。その方針を決めているのはたった9人の政治局常務委員だ。中国報道のベテラン・ジャーナリストが、秘密のベールに覆われた最高幹部たちの人物像、党の統治の実態を初めて詳細に明らかにして、英『エコノミスト』『フィナンシャル・タイムズ』両誌の“ブック・オブ・ザ・イヤー2010”に選ばれた、最新の「中国共産党研究」である。
目次
第1章 赤い機械―党と国家
第2章 中国株式会社―党とビジネス
第3章 個人情報を管理する者―党と人事
第4章 われわれはなぜ戦うのか―党と軍隊
第5章 上海閥―党と腐敗
第6章 皇帝は遠い―党と地方
第7章 社会主義を完成させた〓(とう)小平―党と資本主義
第8章 『墓碑』―党と歴史
著者等紹介
マグレガー,リチャード[マグレガー,リチャード][McGregor,Richard]
オーストラリア・シドニー生まれ。英『フィナンシャル・タイムズ』誌記者、元北京支局長。20年にわたって中国報道に携わる。現在はロンドン在住
小谷まさ代[コタニマサヨ]
翻訳家。富山県生まれ。富山大学文理学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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