内容説明
南極でしか見ることのできない現象を、170点以上の美しい写真で、科学的な解説とともに紹介する。
目次
第1部 空(ゆらめくオーロラ;あまりに美しい朝焼け・夕焼け;景色が歪む!蜃気楼;雪結晶のコレクション;氷の粒がつくる光の現象 ほか)
第2部 地表(南極の手つかずの地面;ブリザードがやってくる;雪面と霜の不思議;氷山ができてから消えるまで;過酷な南極にやってくる動物たち)
著者等紹介
武田康男[タケダヤスオ]
1960年生まれ。東北大学理学部地球物理学科卒業。高校教諭。気象予報士。日本気象学会会員。日本自然科学写真協会会員。第50次日本南極地域観測隊員として、2008年末から2010年春まで昭和基地などで観測業務に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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紫陽花と雨
22
南極のイメージは青白い。なぜ氷が青いのか、そんな不思議まで解説されている図鑑でした。美しいオーロラ、太陽、空、氷、気象現象、生き物の写真を楽しめつつ、理科の授業のように解説付き。どうしてこうなるのかまで読めるのは面白かった。ダイナミックな流氷、かわいいアデリーペンギン、どこまでも済んだ星空。きっと一生行くことはない場所だろうけれど、漠然としていた南極を少し知れたような気がします。南極の氷は、昔お土産?でもらったことがあり、当時学生の私はオレンジジュースでしゅわしゅわと空気が弾けるのを見ました。2018/07/04
いろ
16
「ひめねずみとガラスのストーブ」にオーロラを見に行く下りがあるので,オーロラ写真が載った写真集を合わせて…と借りる。南極で見られる様々な自然現象の美しい景色(だけど,南極でしか見られないというものばかりではない)。多岐に及ぶので,目新しい感動が次々に得られて,最後まで飽きずに楽しめた。グリーンフラッシュさえ未知だけど,空気のきれいな南極ならではのブルー(バイオレット)フラッシュまで!一瞬の煌めきが素敵。8歳男児,最初に登場するオーロラに感動☆ その後も「これスゴイ!」連発しながら写真をひととおり楽しんだ。2016/03/31
おはなし会 芽ぶっく
14
著者は「世界で一番美しい空」に魅かれて、越冬隊員になったそうです。1年間南極観測に参加したときに記録した美しい空。オーロラだけでなく、蜃気楼やグリーンフラッシュなども紹介。2021/03/31
まるりー
14
雄大で美しい写真にとても癒された。こんな大自然の前では私の悩みなんてどうってことない。107Pのうち、72P迄が第1部:空だ。オーロラ、太陽、雪の結晶、星、雲…なんて美しいの?!撮影に大変な苦労をされたことを思うと、本当にありがたい写真。全ての章、写真に解説がありお勉強にもなる。第2部:地表も、見たことのない世界を解説に納得しながら堪能。いつか見たい、あるはずの緑色の空。南極ではグリーンフラッシュなる太陽の輝きが見られるらそうだ。手元におきたくなった1冊です。2015/12/23
くみん
10
南極の色々な現象から動物まで、美しい写真とわかりやすい解説のついた素敵な写真集でした。見たことのないような神秘的な空とたくさんの雪の結晶の写真には惹きつけられるように見入ってしまいました。地球ってすごい星ですね。2016/10/29