脳は意外とおバカである

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794215598
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0011

内容説明

眠ろうとすればするほど眠れない。心配性の女性ほど破局しやすい。不合理な説明を信じてしまう。つまらない思いこみに固執してしまう。いけないことほどつい考えてしまう…等々、元凶はみんな脳の勘違いだった!信じたくないかもしれないが、脳は、うぬぼれが強くて仕切りたがり、意固地で感情的で誘惑にはめっぽう弱い。都合のよい記憶を選び出し、ごまかし、言い訳をひねりだし、脳はあなたを納得させようとしているのだ。知らないうちに私たちの判断を誤らせてしまう脳のいい加減さを、実験心理学が明らかにする脳のクセと弱点を知り、うまく使うヒント満載。心理学者が楽しくつづる、驚きの脳の真実。

目次

第1章 脳はうぬぼれ屋―厳しい現実をやわらげる
第2章 脳は感情的―どこにでも首を突っ込む
第3章 脳にモラルなし―内なるわがままな幼児
第4章 脳はだまされる―真実へのでたらめなアプローチ
第5章 脳は頑固もの―行き過ぎた忠誠心
第6章 脳は隠し事がお好き―脳内執事の狡猾さ
第7章 脳は意志薄弱―注文の多い内なるプリマドンナ
第8章 脳は偏見まみれ―「ごろつき、あばずれ、のろま、おたく、ノータリン」
エピローグ 脳は当てにならない

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

100
2007年発行。本棚整理目的で再読。著者は当時メルボルン大学応用哲学フェローだったが、その後教授となり、2018年エディンバラメダル受賞とご活躍。原題”a mind of its own"では多くの認知研究から脳が現実を歪んで捉えてしまう傾向を記した。「人間の行動を決めるのはその人の性格ではなく、むしろ状況の圧力である」自分の優越性を守り、不合理な思考による判断に陥り、気まぐれな意志と好ましくない衝動に駆られ、ステレオタイプの見方から偏見が生まれる。しかし脳を鍛えることで見識ある行動に変えることができる。2022/10/26

kameyomi

7
理系の夫は「面白くない」と言った本だが、題名に興味を持ち読んでみた。確かに面白くない。訳のせいなのかなんなのか。 だがこの感想は多分、最初に理系夫の意見があった事が全く関係していないとは言えないと言うことは、この本を読んで 分かった。脳が暴走しない様に気をつけたいと思う。2023/11/15

よしどん

2
脳に関するいろいろな癖が、その検証実験とともに書かれていて面白かった。途中私にはわかりにくいところもあったので、ビジネス書のように章末にまとめてあると理解の助けになったと思う。著者が女性ということで、女性視点での内容が今まで読んできた脳関連の本と異なっていて新鮮だった。また、いろいろ出ている脳の働きは、実生活で活かせるものもたくさんあった。なぜ読もうと思ったのか不明だが、読んでみて正解の一冊だった。2012/09/10

Skywriter

2
評価:☆☆☆☆☆ 脳がどれほど好い加減な判断をしているか、多くの実験から明らかにしている。実験の模様と、その驚きの結果を追いかけるだけでも、読み物としてとても楽しい。好い加減な判断を防ぐやりかたも教えてくれるので、魅力up。2010/01/17

ねり梅

1
さら~っと読めるけど、思ったほど残らない・・・。私がおバカだから?!学術書みたいにまとめることもできるんだろうけど、読みやすくて気に入った!!でも、おバカなんて笑える所ばっかでもなく、偏見の項では殺人事件(しかも容疑者は無罪・・・)にまで言及していて暗くなりました。でもまぁ、脳がなくっちゃ生きていけないし気楽に鍛えるしかないか。執事やプリマドンナに振り回されすぎないように!!2013/03/02

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