内容説明
肉はおいしい。ハンバーグにミンチカツ、唐揚げに焼き肉…。ああ、しかし、本書はそういうものを食べる話ではない。どちらかというと食べられてしまう話である。なんとおぞましい、とお思いの読者諸兄に申し上げたい。真におぞましきは人の心と、伯爵を名乗るあの男。みじめな孤児たちは今、その男の車のトランクに潜んでいるのだ。本書は、水晶玉で何でもぴたりと当てる占い師や、へんてこな悩みを抱える人びとと、もっとへんてこな群衆のせいで、孤児たちが危機におちいる物語である。占い師が語る予言は、はたして真実なのか。VFDの謎にまた一歩近づく、好評シリーズ最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鵙屋
2
相変わらずVFDの謎は深まるばかり。遂にオラフ一行と行動を共にすることになった孤児たちの運命やいかに。あの終わり方は卑怯だっ2011/10/17
樹燐
2
ここには善人がいないのか…(´・ω・`)2010/04/01
トゥーティッキ
1
マダム・ルルね、キャラクター面白いですね、どうぞ。2018/10/14
Nao
1
不幸な物語と最初から言っているように不幸が続くが、鬱な感じはなく兄弟が力を合わせて不幸に立ち向かうというむしろ、前向きな物語。
littlelielittle
0
ラストでは、三姉弟妹(というよりヴァイオレット)の価値観に決定的な転換が訪れる。それが本当にもう絶望感しかなく、笑うというより悲しくなる。2015/10/06