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本の愉しみ、書棚の悩み

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794213334
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0098

出版社内容情報

お気に入りの本がそばにあると人生は愉しい。それを収める場所さえあれば……。蔵書の整理に頭を抱える本好き必読。思わず膝を打つ読書エッセイ。

内容説明

本が好きな人にとって、本はたんなるモノではない。頁の端がそっと折ってあったり、忘れられた書き込みを見つけた時のほろ苦さ。父の蔵書で積み木遊びをした記憶のなつかしさ。どの本にも言いしれぬ愛着があるものだ。色褪せた背表紙や、シェイクスピアの隣にジェームズ・ボンドが並ぶ書棚は、過去の時の流れを映し出す。自分だけのお気に入りの本たちが並んでいるだけで、ちょっとうれしい。それを収納する場所があれば、もっといいのだけれど。無類の本好きを自認する著者が、本好きゆえの悩みと愉しさをつづる珠玉のエッセイ集。

目次

蔵書の結婚
趣味の棚
本を大事に
婦人の道
遊び紙に記されたことば
現場で読む
永遠のインク
本を食べる
日の下に新しいものはない
カタログ的命令形
本の白
興奮をともに
首相の本の帝国
古本

著者等紹介

ファディマン,アン[ファディマン,アン][Fadiman,Anne]
作家、エッセイスト。『The American Scholar』誌の編集にも携わる。著書に『The Spirit Catches You and You Fall Down』(全米批評家協会賞ほかを受賞)

相原真理子[アイハラマリコ]
翻訳家。慶応義塾大学文学部英文科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mayumi

23
本を愛する著者によるエッセイ。私は基本的には本を買う→読む→売るなので、本を綺麗に読もうとしている。本を開いたまま伏せるなんてことしないし、書き込みもしない、お風呂で読むなんてとんでもない!というタイプ。そんな私は著者に言わせると、「騎士道的恋愛」らしい。逆に「肉欲的恋愛」の著者は、書き込み、折り曲げ、破いている。うーん。真逆だわ。でも、本を愛してるという点は一致。旦那さんが誕生日に古本屋さんに連れて行ってくれるエピソードは素敵だった。2020/04/27

きゅー

11
本と書棚についてのエッセイ集。彼女の本の取り扱い方はすごい。開いたままの本を平気で積み上げるし、余白には感想文を書く。お風呂で読むこともためらわないし、あまつさえページを破ってメモ用紙代わりにする。そこまでする人も珍しいと思うけど。とにかく本は汚れて、破れて、書き込まれて、噛み付かれて(!)こそ味がでるものという考え方とのこと。ほかには、愛情を注いだ万年筆の話、献辞について、本で言及されている場所で読書する喜びとか、本好きならきっと楽しんで読めるような内容がもりだくさん。2012/02/13

なみ

9
蔵書整理のために本を売りに行った徘徊堂で、目にとまり購入。本好きの作家による本に関するエッセイ。「蔵書の結婚」では、本好き同士が結婚した際のロマンチックなエピソードを想像していたが、その整理方法をめぐって離婚まで考えたというエキサイティングな内容で、いい意味で期待を裏切られた。そのほかのテーマ(本を大事に、現場で読む、本を食べる、本の城、古本など)も、ユーモアたっぷりで本当に面白く、共感できる部分が多々あり、ニヤニヤしながらあっという間に読了。こういう本に時々出会えるから、古本屋めぐりはやめられない。2017/03/19

rin

8
★★★★★…国や言葉、文化が違っても“本が好き”という共通点があるだけでこんなにも親近感が湧くことに改めて本の持つ魔力、そして魅力を感じた。蔵書整理にまつわる夫とのやりとり、本を大事にするやり方は人それぞれだということ、臨場感溢れる現場での読書、古本の魅力…その一々に深く頷き、自分のことだと恥ずかしくなり、一方で世界にも自分と同じような人がいるのだと心強く感じた。海外文学にもっと精通していたら倍楽しめたかもしれないが、それでも楽しく一気に読めた。この本を読んで増税前に本棚をもう一つ増やそうと決意した(笑)2014/03/27

こはね

7
著者の本好きがとても伝わってくる本。受け継がれる本っていいなぁ。洋書は古くなればなるほど魅力が増える気がする。部屋の3分の2を本棚に、っていうのも魅力的だね。床抜けるけどね。2012/10/17

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