内容説明
人はいつの頃からか眠気と闘うようになった。しかし、睡眠に関する研究が進み、驚くべき事実が明らかになった。人間は、夜の長時間と昼の短時間、１日に２回眠るように遺伝子にプログラムされていたのだ。そればかりか次々と昼寝の効用が明らかになってきた。日中１５～２０分の睡眠で、集中力も判断力も増し、生産性は２０％アップする。ひらめきの源でもあり、発明・発見が昼寝中に行なわれたという事例も数多くある。また、ストレスが減り、夜はかえって快眠が得られるともいう。怠惰と思われていた「昼寝」の概念をくつがえし、より創造的で健康な人生を手にするための画期的な方法論。
目次
第１章 生物リズム
第２章 昼寝のやり方
第３章 昼寝は健康の源
第４章 昼寝が引き出す創造力
第５章 昼寝で仕事がすいすい進む
第６章 昼寝がもたらす心の調和
第７章 昼寝上手になろう
結論 昼寝を広めよう
著者等紹介
コンビ，ブルーノ［コンビ，ブルーノ］［Ｃｏｍｂｙ，Ｂｒｕｎｏ］
１９６０年フランス生まれ。作家。１９８３年エコールポリテクニック卒業。１９９３年、健康増進と環境保護を目的としたブルーノ・コンビ研究所を設立
藤田真利子［フジタマリコ］
翻訳家
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
9
20代前半に仕事しながら２つ(資格試験、入学試験)の受験勉強をしていて、職場で少し昼寝をさせてもらっていました。今思えばとても寛容な職場。まわりの人たちも勉強していたのを承知だったので、休憩時間に勉強しようが寝ようが何も言われませんでした。ごはんとお風呂以外は勉強し、朝４時寝、７時起きが半年続けられたのは、職場の環境と昼寝の効用だったと思います。当時の職場の方々には本当に感謝。昼寝はしたいと思いますが、今の仕事では難しい。ドラえもんを見るたびにのび太くんのように眠りたいと思わされます。2017/05/16
袖崎いたる
9
眠るのはスポーツだ。シラク元大統領のまえがきをそこのけのけのけで、著者がそのようにはじめることにちょっと感動する。昼寝が文化であるというのは「シエスタ」という言葉を知って以来既知ではあったが、その一見怠惰な文化を著者は近代が我らに忘却せしめた古来の生活知の精髄であるかのように説いてみせるわけ。しかしその饒舌で反復的な昼寝礼賛はちょっとした冗漫さが窺える。なにせその要約は「昼寝れ！」の一言で済んでしまうのだから。だが、昼寝を単に眠気を追っ払うためにのみ考えるのでなく、身心の全般的賦活へと導く熱意は買うぜぇ。2017/03/05
koheinet608
8
こういう本を読むと、いかに以前の日本の働き方が、でたらめだったかわかる。昼休みは、なしで、ぶっ続けで、深夜近くまで働くなんでザラだった。そして、朝一で出勤。もちろん、カラダと精神は、ボロボロになって、多くの人は脱落する。私の周囲でも、明らかに過労死と思われる人が数人はいた。しかし、この非科学的かつ非人間的な労働観が美徳とされていた。にもかかわらず、日本の労働生産性は、先進国でもダントツで低い水準にある。日本は間違いなくこれから長期停滞するが、以前のアホらしい慣習は是非、葬ってほしい。2017/10/07
てちてちて
5
昼寝がもたらす素晴らしい効果にスポットを当てた1冊。 子供の時には昼寝の時間が確保され、起きている時間はフルスロットルで遊びまくり、夜は自然と疲れて寝ていたことを思い出せば、昼寝の有用性には頷ける。 睡眠時間を削って働き続けるをことには限界があるが、昼寝を取り入れることでクリアかつポジティブに仕事取り組めば効率化は大いにはかれる。 昼寝は惰眠ではなく投資。 シラク元フランス大統領がまえがきを書いていることだけでも、ヨーロッパでいかにシエスタ（昼寝）が重要視されているか理解できる。2016/07/14
くまさん
3
昼寝っていいなあ。どうすればできるのか，工夫してみたい。2014/10/29
