内容説明
作文をうまく書けない若者が増えている。これは「ありのままを書け」とか観念的な「精神論」を押しつける悪しき作文教育の影響ともいえる。文章を書くことはまず、テクニックであり、基本的なテクニックさえ知れば、誰でもそれなりに文章は書けるようになる。本書は小論文指導の第一人者である著者が、読む人の心を動かし、面白い文章を書くノウハウと作文の楽しさを教える本である。
目次
第1章 文章を書くのはテクニックである
第2章 人とちがった文章が面白い
第3章 文章の型を利用する
第4章 書き出しで読み手を引きつける
第5章 リアリティを作りだす
第6章 描写したり、形容したりする楽しさ
第7章 リズムのいい文体、メリハリのある文体
第8章 ドラマを真似して盛り上げる
第9章 主題に絞り込む
第10章 推敲する
著者等紹介
樋口裕一[ヒグチユウイチ]
1951年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、立教大学大学院博士課程修了。通信添削指導による作文・小論文塾「白藍塾」を主宰。小学生から社会人まで幅広い年齢層を対象にした独自の文章指導を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びぃごろ
13
友が貸してくれた本。ハウツー本は苦手でやっとこ読む(^_^;) 文章のテクニックより言葉の正しい使い方やことわざ・表現の勘違いに気を付けなければと思う。「その理由は音を立てる人が多いからだ」× 「その理由は音を立てる人が多いということだ」名詞で○ここ完璧間違ってた(>_<)今後もやりそう。 命令形の終わり方で区別「ろ」→「られる」 「れ」→「れる」2015/01/30
しょうご
10
線を引いていたところを中心にさらっと一読しました。文章を書くときはまず、読み手を意識すること。その上で、文章の型などを意識することが大切であると分かりました。2017/09/12
しょうご
5
まずは、読み手を意識して書くこと。「起承転結」=「予告、エピソード、展開、まとめ」の型で書いていくことを身に付けたい。2017/04/04
アイリス
5
丁寧に解説されていて、例も挙げてあるから、その効果は分かりやすい。しかし、これを読んだからと言って、解説がないまま「この文章を良くしなさい」と言われても、何もできない。テクニックは理解できているだけでは足りない。ひとつひとつ身につけていかなくてはならない。今後、文章を書くたびになにかひとつは意識して書いてみようと思う。座右に備えておきたい。ただ、添削実例集のなかでそこは添削前の文章を残した方がいいだろうと思う箇所が何個かあった。2011/01/23
冀望
5
再読。やはり文章術においてこれを上回る教科書はない。ブログ書くたびに、ひとつずつテクニックを使って、何年もかけて身にするべし。2010/11/27