出版社内容情報
淋病、梅毒からエイズまで、性病に蝕まれ続ける人類の歴史を、古今の患者たちの肉声もふんだんに交えてつづった異色の文化史。
内容説明
有史以来、人類は性病に悩まされてきた。王様も教皇も、詩人も画家も、まじめな人も、男も女も、ときにはなんの病気かもわからずに苦しんできた。宗教上のモラルから人類が解放されたのは最近のことだが、性病は中世にも猛威を振るったし、性的なものを極端に忌み嫌った近代ブルジョア社会でも、つねに人々の悩みの種だった。人類の歴史のあらゆる段階に、性病は影のようにぴったり寄り添っているのだ。この本は、これまであまり注目されてこなかった性病の歴史をたどりながら、男女関係や性に対する人々の価値観の変遷を浮き彫りにする異色の文化史である。
目次
第1章 梅毒にむしばまれたヨーロッパ(梅毒のきた道;性病の温床となった中世ヨーロッパの性風俗 ほか)
第2章 特効薬はないのか!(はじめはこんな治療法しかなかった;性病学の誕生 ほか)
第3章 時代は変わる(労働者とブルジョアのモラルのちがい;大都市の性病汚染 ほか)
第4章 エイズ、現代の梅毒か?(エイズヒステリー;最初の犠牲者たち ほか)
著者等紹介
アダム,ビルギット[アダム,ビルギット][Adam,Birgit]
1971年南ドイツのバイエルン生まれ。アウグスブルク大学およびスコットランドのエジンバラ大学で英文学とコミュニケーション論を学ぶ。現在は作家、翻訳家、英語教授として活躍中
瀬野文教[セノフミノリ]
1955年東京生まれ。北海道大学独文科修士課程卒。DAAD(ドイツ学術交流会)給費生としてケルン大学に留学。現在ドイツ語塾トニオ・クレーガーを経営
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ikatin
ショコラテ
nranjen
19690702
karasu