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私の仕事

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794211705
  • NDC分類 369.38
  • Cコード C0095

内容説明

本書は、著者の六十三歳で国連難民高等弁務官(UNHCR)としてジュネーブに赴任してから十年にわたる難民援助の活動を記録したエッセイ、日記、インタビュー、スピーチを選び、まとめたものである。史上空前の二千二百万人の難民を救済するために、どのような国際協力が行われたのか、そこにはどんな問題が起きたのか、次々と噴出する難問に現場で指揮をとる著者はどう判断し対応したのか。著者の仕事を通じて、本書は国際社会の現実を生き生きと伝えている。

目次

1 ジュネーブ忙中日記(一九九三年;一九九四年)
2 国連難民高等弁務官の十年(国連難民高等弁務官着任一カ月;難民、国内避難民、経済移民 ほか)
3 難民援助の仕事を語る(経済大国から人道大国へ;人道援助とPKOの連動 ほか)
4 外交演説・講演―平和の構築へ(グローバルな人間の安全保障と日本;アフガニスタンの人々に希望を ほか)
5 世界へ出ていく若者たちへ(世界へ出ていく若者たちへ)

著者等紹介

緒方貞子[オガタサダコ]
1927年生まれ。聖心女子大学卒業後、ジョージタウン大学で修士号、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得。76年より3年間、国連日本政府代表部公使、特命全権公使を務める。上智大学教授を経て、91年より国連難民高等弁務官として難民支援活動に取り組む。2002年には、アフガニスタン復興支援国際会議の共同議長を務める。現在は「人間の安全保障委員会」の共同議長。93年には、難民問題への取り組みが高く評価され「金の鳩平和賞」を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ルピナスさん

51
【国際女性デー読書会】約20年前から私の大切な蔵書の一つ。このウクライナ情勢を前に家族で決めたことは、UNHCRへの継続的な支援を微力ながら継続すること。生きてさえいれば次のチャンスが生まれる、紛争解決は政治に任せなければならないが、人の生命と尊厳を守るという緒方氏。難民は発生し続けているが、緊急人道援助から難民がやがて本国に帰還するためには、復興にかけて途切れない移行が必要。私は色々な国に住んできた割には、緒方氏が懸念する内向きな日本人の1人だったと思う。自分がどう世界と関わるか、意識して生きていかねば2022/03/09

Dora

25
普段聞きなれない長い名称が沢山出てきて、読むのに時間が掛かりました(;´Д`)しかし、遠い国の難民問題を身近に感じ、少しでも解決の為に役に立ちたいと思いました。衣食住の心配がない毎日を送れることは、特別なことですね。2014/02/01

くみ

15
緒方さんのお仕事は漠然と知ってるつもりだったけど、読んでみて、想像を超えてすごいなと思う。ご苦労も多いはずなのにご本人はさらりと語るところも。徹底した現場主義、前例のない事例に対する決断力。緒方さんの行動から揺るぎない「人を守る」信念が伝わってくる。 2021/07/15

ホシ

12
91年から2000年まで国連難民高等弁務官として難民支援を指揮した緒方氏の日記、手記、対談、講演録を載せます。難民問題は各々に複雑な事情があるだろうに、それを同時に把握して各国•各機関と調整業務にあたる緒方氏に敬服するばかりでした。卑劣な行為によるUNHCRの職員の殉死にもめげず、毅然として難民問題に取り組む姿ただただ頭が下がる思いです。島国にいて"難民"を想像しにくい国民性であるからこそ、私たちはこうした問題に敏感であるべきでしょう。出来る事は多くないですが、関心を持ち続ける事が貢献への第一歩です。2018/05/12

ののまる

9
「国内・国外一元化」 陸の国境がない私たちの国際感覚の鈍さ。2016/05/01

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