パラノイアに憑かれた人々〈上〉ヒトラーの脳との対話

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794210838
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0098

出版社内容情報

妄想症と呼ばれる人々の悪夢にも似た体験をホラー小説の如き筆致で描く。

内容説明

妄想症、偏執病と訳されるパラノイアは、内的な要因に発する妄想体系に冒される精神障害の病態である。妄想といっても支離滅裂なものではなく、それなりに論理的で筋が通ったものであり、妄想にとらわれている点以外は異常が認められないのが特徴であるという。著者はカリフォルニア大学の精神医学准教授。特異な妄想に取り憑かれた人々と数多く接しており、パラノイアをたんなる病的な異常として退けず、すべての人間の意識の奥底にひそむものとして考察を加えている。本書は著者が出会った11のケースについて、まるでミステリー小説のような筆致でその実態を克明に記述したものである。

目次

プロローグ 暗闇の中で蠢くもの
序章 パラノイアの悪魔
第1話 ヒトラーの脳との対話
第2話 個人監視用人工衛星
第3話 歯がささやきかける
第4話 鏡の中のバレリーナ

著者等紹介

シーゲル,ロナルド[シーゲル,ロナルド][Siegel,Ronald K.]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校精神医学行動科学科准教授。法精神薬理学の専門家として、注目を集めた数多くの刑事事件の鑑定証人を務めている。科学雑誌OmniやScientific American等に寄稿している。ロサンゼルス在住

小林等[コバヤシヒトシ]
翻訳家。慶応義塾大学大学院社会学研究科修了
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のの

4
タイトルと表紙にドキドキしながら手に取りました。やー、面白い。人間の脳ってなぜ時にこんな暴走をし出すのだろう、と思いながら読みました。歯や銀器が囁き、人工衛星が自分の後をついて来たら……ごくり。下巻も借りてきましたー。学校図書館の品揃え万歳。2011/11/07

ヒョン吉

2
面白かった!人がパラノイアになる過程や、その治療の様子が生々しく描き出されており、パラノイドの世界をかなりリアルに追体験できます。小説のような文体なので、小難しい脳科学本に比べ遥かに読みやすかったです。2023/12/19

takao

2
ふむ2022/05/30

くさてる

2
妄想体系に支配された人々の症例を描いた内容。電磁エネルギーに攻撃されるのを防ぐために下半身をアルミホイルで覆ったり、歯の詰め物がなにかを自分に囁きかけてくるのが聞こえてきたり…とその内容は様々ながら、まさに小説のような語り口。そして、この病を得た患者の苦しさを思うとなんとも胸が詰まるものがありました。2013/03/06

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