サイエンス・マスターズ
宇宙を支配する6つの数

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794210760
  • NDC分類 443.9
  • Cコード C0044

出版社内容情報

我々人間を含めた、宇宙全体の進化を司る6つの数値とは? 宇宙論の世界的権威である著者が、最新の研究成果を平易に説く。

内容説明

ビッグバンという原初の出来事から、どのようにして、何十億もの銀河やブラックホールや星や惑星が生み出されたのか。宇宙のどのような力があずかって、生命は誕生したのか。原初に刻印された、たった6つの宇宙数がわたしたちの宇宙を、この宇宙に生息するわたしたちをつかさどっている。これらの数のどれか一つでも、別の値であったなら、つまりこのようにうまく調整されていなかったなら、宇宙はまったく異なる進化の道をたどり、わたしたちも存在しなかっただろう。宇宙論の世界的権威が最新の成果をわかりやすく説き明かす。

目次

1 宇宙とミクロ世界
2 この宇宙の住環境1:惑星、星、生命
3 宇宙に構造をもたらした大きな数N
4 星の寿命を決める数ε
5 この宇宙の住環境2:銀河系の彼方
6 膨張の速度を決める宇宙の密度Ω
7 「反重力」の強さを表すλ
8 原初の「さざなみ」を作り出した数Q
9 この宇宙の住環境3:地平線の先には何があるか
10 宇宙には次元Dがいくつあるか
11偶然の一致か、神の意志か、それとも多宇宙か

著者等紹介

リース,マーティン[リース,マーティン][Rees,Martin]
宇宙論の世界的権威。ケンブリッジ大学教授。王立天文台長。王立協会会員。米科学アカデミー、ロシア科学アカデミー会員。ブラックホール、銀河の形成、高エネルギー天体物理学の分野で重要なアイディアを提起してきた。大英科学振興協会の元会長で、一般向けの講演など、啓蒙活動も熱心に行っている

林一[ハヤシハジメ]
1933年、台北市生まれ。1959年、立教大学理学部物理学科卒業。昭和薬科大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。専攻は物理学、科学史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

inami

4
◉読書 ★3.5 電気力の強さを重力の強さで割った「N」、ヘリウムが核融合でできるときに質量の何%がエネルギーに変わるかを示す「ε=0.007」、宇宙では重力エネルギーが膨張エネルギーに対してどれだけあるかを示す「Ω」、反重力の強さを示す「λ」、宇宙の種の大きさを示す目安となる「Q=0.00001」、それに我々の空間の次元数「D=3」。これらの数が宇宙がどこまで膨張するのか?惑星や星や銀河が形成されるかどうか等々、宇宙の基本的な特徴を決定している。・・と、だから宇宙はやめられない・・と思わせてくれる・・2017/06/26

ららら

2
宇宙について興味深い話もあれば難しくて良く分からない話もあった。2021/02/11

でろり~ん

0
科学の話を素人に分りやすく書き広める、という活動をしてくれている学者さんは相当数居ますが、この本は信用できる。訳者の巧さもあるのかもしれない。ここまえでは分かっているけど、この先は何も分からないという明言していることに好感が持てるです。でも、ここまで分かっている、という概念自体、ころっと変わってしまうこともあるわけで。読み終わって納得した気もするけど、そもそもビッグバンってのが、何のこっちゃ、って思うわけです。宇宙の全ての物質が点から始まった? アホか! と思うあんぽんたんな頭に変化は無かったです。2015/05/31

Y.T

0
☆☆2023/08/07

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