出版社内容情報
北朝鮮・韓国による主権侵害、内政干渉に、なぜ、毅然とした対応ができないのか? 日本外交の「緊張回避」の体質がいかにして生じたかを明らかにする。
内容説明
わが国領海を侵犯する武装「不審船」、「治外法権」をうそぶく総聯・朝銀、25年たってなお解決をみない日本人拉致事件、たびかさなる歴史教科書への修正要求。日本政府はなぜこれらに毅然とした態度でのぞむことができないのか。コリア・ウォッチャーとして半世紀におよぶ経験をもつ著者が、わが国の対韓国・北朝鮮外交の諸問題をとりあげ、緊張に耐えぬく気概も定見ももたず、事なかれ主義に終始する姿勢は、なにに由来し、だれがこれを助長したのかを忌憚なく検証する。朝鮮半島問題を通じて、こんにちの日本が直面する危機の本質を描きだした、瞠目の書。
目次
第1章 日本政府は「不審船」を引き揚げられるのか
第2章 朝銀はいつから「治外法権」となったのか
第3章 総聯は日本でどのような活動をしてきたのか
第4章 なにが拉致問題解決を阻んでいるのか
第5章 教科書批判はいつまでつづくのか
第6章 定見なき日朝・日韓関係の起源はどこにあるのか
第7章 日本外交はなぜ朝鮮半島に弱いのか
第8章 こんごの朝鮮半島情勢にどう対処すればよいのか