内容説明
外食のランチについてくる気休めミニサラダ、甘さばかりを追求して栄養価の低い桃太郎のようなピンク系トマト、生野菜やビタミンCへの過剰な期待など、日本人の野菜と栄養の常識は間違いだらけだ。バランスの悪い食事がもたらす健康上の問題を、トマト研究の第一人者が鋭く指摘、トマトジュースやトマトを使った食事でムリなく手軽に体調を整え、生活習慣病を予防する方法を説く。
目次
1 新栄養失調時代の食事のしかた(日本人の野菜の食べ方はまちがっている;クイック&スローフードでいこう ほか)
2 トマトとトマトジュースへの大きな誤解(桃太郎だけがトマトじゃない;品種改良に遺伝子操作はいらない ほか)
3 健康なカラダをつくる野菜のとり方(緑黄色野菜はなぜもてはやされるのか;活性酸素で老化が進む中高年に、緑黄色野菜を ほか)
4 もっとトマト料理を!(これぞスローフード!ナポリ近郊で食べたトマト料理;地中海沿岸のトマト料理は魅力的 ほか)
著者等紹介
石黒幸雄[イシグロユキオ]
1946年生まれ。岐阜大学農学部卒業後、カゴメ入社。現在、同社常務取締役、総合研究所長。東京農工大学客員教授、日本食品科学工学会理事。農学博士
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感想・レビュー
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Humbaba
3
健康を考えれば、トマトを摂取することは非常に効果的である。生野菜は健康にとって良い影響を与えるという印象が持たれがちであるが、生野菜では接種可能な量が少ないという問題がある。火を通すなどをすれば嵩は少なくなるため、栄養価が多少減じたとしても量がそれを充分にカバーしてくれる。2014/10/28
n-mochizuki
0
本をあまり読まない父から薦められたので、せっかくなので読んでみました。野菜を採らなきゃと、いつも思うのになかなか採れてないのが現状です。反省。トマトを始め、もっと緑黄色野菜採らなくちゃいけませんね。フルパワーで長く働いていけるように。2012/02/05
Hayato
0
トマトを使った食事やトマトジュースで生活習慣病を防ぐ方法について書かれた本。 現代社会の食生活について見直し、地域それぞれの伝統的な食文化を守りながら、ゆったりと食事を楽しむというスローフードを提唱する著者が、トマトを中心とした野菜をもっと摂取することをすすめている。 特に、響いたのはトマトジュースを毎日飲んでいたカゴメの歴代工場長は、タバコや酒をやめていなくても血がきれいだったということで、今後トマトジュースを飲むことを意識していこうと思った。 トマトジュースを継続して飲むきっかけになった本だった。 2021/05/19
樹
0
トマトなどの緑黄色野菜に含まれるカロチノイド(リコピン)はガンや活性酸素を抑制するSODを増やすことができる。特に中高年になるとSODが減少するため、積極的に摂取する必要がある。また、トマトジュースの原料となるトマトはサラダとして食べるトマトとは異なり、完熟していてリコピンも豊富とのこと。2019/01/04
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