サイエンス・マスターズ<br> 心はどこにあるのか

サイエンス・マスターズ
心はどこにあるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794207876
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0011

内容説明

人間の心と犬の心はどうちがうのか。アメーバやウィルスには意識はあるのか。ロボットは心をもつ可能性があるだろうか。心は脳にあるのか、そして意識は科学的に説明できるのだろうか。認知科学がとりくんできた心と意識の問題に、第一人者のデネットが進化論的アプローチであらたな疑問を投げかける。問いかけの面白さと独自のレトリックで、心の科学のあたらしい局面を拓いた、刺激的な一冊。

目次

1 さまざまな種類の心
2 そこに意識は存在するか
3 身体と心
4 心の進化論
5 思考の誕生
6 わたしたちの心、そしてさまざまな心

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いろは

21
この人は哲学者の中でも理系だな、と読んでいて思った。実に論理的思考で述べられて、文系の私にはかなり難しかった。『心は脳だ』と言ってしまえば簡単だが、この作品では、「心」を心理学から、哲学から、他にも多様な分野から多面的にアプローチしている。一番印象的だったのは、心を持つものだけが相手の言葉を理解できるという話題で、相手の言葉を理解するのも、思いやりの一つなのだと感じることができた。この作品は、難しい所もあるけれど、理系の人で、普段から物事をロジックに考える人には面白い作品だと思う。文系の人には、辛い(笑)2017/10/26

禿童子

16
「犬に心があるのか」ということに著者がこだわっているのが可笑しい。「志向性のかまえ」というタームが繰り返し現れるが、単純に人間以外の動物の振る舞いを「擬人化」して考えるではいけないのだろうか。卵から孵ったカッコウのひなが托卵された鳥の卵を巣から放り出す行動が自由浮遊的な挙動の例として示されている。「自由浮遊」というタームは思考を介さない遺伝子にプログラムされた行動と言えばすむではないか。英米の分析哲学の把握する「心」がこんなものだとすれば、人工知能によってやすやすと達成されるのでは?私は誤読してる?(笑)2017/11/04

tama

6
図書館本 読みたかったから でも残念無念 ほぼまったく分からない。サイエンスってシリーズなのに書いてる人は哲学者だった。ABC学習?ぼぱー?まるで、薄暗くなってきた道をひたすら家に帰ろうと息切らしてるようでなんにも頭に残ってない。頭の中だけの話は理解できないよぉ。映像がついてたら随分と違うんだろうなあ。ノックアウト負けです。2020/12/09

木麻黄

3
人間の最小構成単位である巨大分子(DNAやRNA)は,自然によって生み出された「機械」,というメタファーは,人の心の不思議さを端的に言い表しているように思います。志向するところを黙々とこなす,この巨大結晶は,全生物の祖先として存在していたわけで,人間が機械の子孫という論理も一笑に付せないものがありますし,人間がその後継としてAIという機械を生み出すことも,あながち夢物語ではないかもしれません。論理だけで,当たり前にある現象を当たり前ではなくしてしまう,哲学者の真骨頂でしょうか。難解でしたが,惹かれました。2022/11/06

北条ひかり

3
4時間40分。カセットテープ。富山県視覚障害者福祉センターと音訳者さんに感謝。基本文献らしいのですが、専門外の僕にはかなり難しかったです。ペンローズの影響で、心のありように興味を持つようになり、絶賛キャンペーン中です。AIプログラムを書きながら、心のありようについて考えるのもいいものです。これを下手の横好きというわけですけどね(苦笑)。2016/11/30

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