女盗賊プーラン〈上巻〉

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女盗賊プーラン〈上巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794207463
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

読みだしたら止められない。一晩で上下ニ巻を一気に読んでしまった。被差別カースト民に生まれ、ほとんど犬以下の扱いを受け、ありとあらゆる屈辱と虐待をうけ、やがて盗賊団に身を投じ、自分を虐待した連中に復讐をとげる.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』149頁、より)

内容説明

本書は、数奇な運命に翻弄されながら、決してそれに屈することのなかった一人の女性の、波瀾に満ちた半生の記録である。インドの極貧の村に低カーストとして生まれ、わずか十一歳で三十過ぎのやもめと結婚させられた少女プーラン。虐待の末に婚家を追い出された彼女を待ち受けていたのは、村八分、白昼のレイプ、盗みの濡れ衣、取り調べと称する暴行など、いわれのない虐待の限りだった。そんなある日、盗賊団に誘拐され、彼女の運命は大きく変わろうとしていた―。

目次

1 虐待(村の生活;暗黙の掟;反抗的なこども ほか)
2 運命(あらたな屈辱;濡れ衣;だれにも言えない恥辱;無知という残酷 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

25
インドの極貧の村に最下層のカーストとして生まれ、数奇な運命をたどった女性プーラン・デヴィの半生を記録したもの。貧困と男女差別、11歳で30過ぎの男に嫁がされ、虐待を受け、理不尽な仕打ちにあえぐ彼女。盗賊団に誘拐されて運命が大きく変わる。とにかく凄まじい運命に絶句する。下巻へ。2012/05/15

きゃれら

21
去年夏、本の断捨離を敢行した際、倉庫からサルベージしちょっと迷って残した本。残して良かった、いい勘してる。 インドの最低層カーストに生まれた少女が20世紀の出来事とは信じたくない悲惨な虐待、性的恥ずかしめ、それを元にした排除を受け続けるが、盗賊に誘拐されて運命が一変し‥、という実話。プーランさんへの繰り返される仕打ちは読むのが辛いほどで、何度も深呼吸しないと読み通せなかった。復讐の下巻へ。2023/04/20

にがうり

18
これも20年近く積んでいた。義賊として英雄視する人々もいたようだが、多くの殺人を犯した犯罪者であることも事実。ただ、復讐だけを生きる力にするしかなかった彼女の人生に別の選択肢があったかといえば、なかったのだろう。正しい道でなかったとしても、彼女のように闘うこともできず、闇に葬られた低カーストの女性たちがどれほどいることか。今でも、女性への残虐な犯罪のニュースは後を立たない。プーランが生きた時代から、一向に変わっていないことも多い。2019/01/04

たらお

17
カースト制にあって最下層に生まれ、歯車が狂ってしまうと、ここまで社会の中で虐げられてしまうのかと暗澹たる気持ちにさせられる上巻。書かれるのは金と権力がすべての腐敗した社会。11歳で嫁がされ、虐待されて村に戻ってくるのだが、村八分、白昼のレイプなどいわれのない虐待が待ち受ける。力のないものが正義を実現しようとするなら反乱しかないと立ち上がろうとするのだが、警察による取り調べと称する暴行に反抗の炎は吹き消される。人間の尊厳とは何なのか。生まれたときに価値が決まっている人生とは何なのかと考えさせられる。2015/11/07

jjm

13
(上巻)立花隆、成毛氏推薦本。カースト最下層の女性として生まれ、幼いときからあらゆる虐待と凌辱を受けてきた盗賊プーランの自伝。プーランが人とは違ったのは置かれた立場を当たり前のことだと思わず、疑問に思い、行動に移したという所なんだと思う。(下巻)読者からすればプーランの復讐譚は胸のすくものではあるが、おそらくプーランの所業により害を被った無関係の人もたくさんいるのだろう。山口組四代目竹中氏が社会的弱者の受け皿(暴力団)がなくなったら、社会はもっと混乱するという趣旨のことをかつて言っていたがどうなのだろうか2023/08/25

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