トナカイ月―原始の女ヤーナンの物語〈下〉

トナカイ月―原始の女ヤーナンの物語〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784794204820
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

一族と別れて「火の川」に向かったヤーナンは、そこで自分が妊娠していることに気づく。不貞を疑われた彼女は、良策を思いつき、「毛の川」のグレイラグのもとに戻り、そこで金髪碧眼のマンモス・ハンターの一族と再会する。マンモスやライオンやトナカイなど多くの動物たちと人間との関係が生き生きと描かれる。そして最後はシャーマンや霊が原始の自然のなかで活躍する壮大な世界へと物語は進む。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひかる

1
この本を開くとわたしは2万年前のシベリアで生活していた。とある少女の一人称で語られる物語は男性である私に狩猟や結婚を少女の経験したことのように体験させた。彼らの空腹や性衝動、それから血族やシャーマンたち。命が激しく燃え、ときには消えかかるときも一緒に過ごしたようだった。文化的な差異など、あるようでまったくなく、わたしがそこにいれば同じように過ごしただろうことを本を閉じたあとのベッドの中で感じた。人間は変わらず人間だったという陳腐で確信のようなナニカを本を閉じて思うのだった。2014/11/19

takao

0
うーん2016/09/22

セシリー

0
楽しめた事は楽しめたが、やはり時間が行き来するせいで私には読み辛かった。読了後も気になる事が多々残っており消化不良気味。あとがきでは主人公が語り手となる本書の良さを説いていたが、私には筆者が語るエイラシリーズの方が合っているようだ。2012/07/01

まきちる

0
【風が吹けば、寒い】そんな時代の話。2011/11/09

ヴィオラ

0
「SFが読みたい」補完読書(92年第10位)太古の人類、動物、環境に対する視線が、非常に冷静で好印象。フェミニズムや動物愛護などを持ち出してきて、下手に現代批判を始めたりしないので、純粋に物語を楽しめました(^_^)2011/05/29

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