出版社内容情報
1932年から39年まで、亡命中のトロツキーの秘書をつとめた著者の回想記。知られざる事件や、トロツキーの死後、歪められた事件について詳細に描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岸野令子
2
毎晩帰る家があるというのは、定住出来なくなってはじめてありがたいと思うのであろう。亡命者となってトルコ、フランス、ノルウェーそしてメキシコとさすらわねばならなかったレフとナターリヤ。トロツキーが突然怒りだしたりするのも当然と思う苛酷な環境だった。著者は秘書として身近に夫妻と接した人だが、おもいやり深い心の持ち主だと思う。 2011/11/08
金北山の麓に生まれ育って
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内容と関係は直接ないですが科学者的な冷静な筆者の目線(書き方)に好印象、共産主義に疑念を持ったのは当然だろう。トロッキー読まずに読んじゃいけなかったかもしれない、トロッキーの人物イメージがどちらかというと悪くなってしまった。スターリンからみたら脅威じゃなかったんだろうな..2019/06/08